チワワの寝顔を見ていると、時折「グーグー」「ゴロゴロ」といったいびきの音に気づくことはありませんか?小さくて可愛らしいその姿に癒やされる反面、「もしかして体に異常があるのでは?」と不安になる飼い主さんも多いはずです。
実は、チワワのいびきには健康状態が大きく関係している場合があり、放置していると重大な病気が隠れていることもあります。
本記事では、「チワワのいびき」に関する最新の知見をもとに、主な原因から疑われる病気、予防・対策、そして動物病院を受診すべきタイミングまで徹底解説します。
愛犬のいびきが気になった時、飼い主としてできることや知っておくべきポイントを分かりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
チワワ完全ガイド|性格・特徴・飼い方・かかりやすい病気まで徹底解説
チワワのいびきが止まらない原因と理由

毎日そばにいるからこそ、チワワの小さな変化に敏感な飼い主さん。
「いびき」が気になりはじめたとき、まず知っておきたいのは“なぜチワワはいびきをかくのか”という根本的な理由です。この章では、チワワ特有の体質や生活習慣がいびきにどう影響するのか、主な原因を具体的に解説します。
犬種特有の体質といびきの関係
チワワはその小さな体と愛らしい顔立ちで人気の犬種ですが、実は「いびきをかきやすい犬種」としても知られています。
その理由の一つが、鼻や喉の構造にあります。チワワはマズル(鼻先から口先までの部分)が短めで、気道が細い個体も多い傾向です。このような体質は、呼吸がしにくくなる原因となり、睡眠中にいびきを発生させやすくなります。
特に、年齢を重ねることで喉や軟口蓋(なんこうがい:口の奥の柔らかい部分)の筋肉が緩み、気道が狭くなりがちです。その結果、空気の通り道が狭まることで、独特の「いびき音」が生まれます。チワワは体が小さい分、こうした気道の変化がいびきに現れやすいのです。
肥満による気道圧迫
チワワは成犬でも2〜3kg程度の超小型犬で、体重増加による影響が非常に大きい犬種です。
体重が増えると、首や喉周りに脂肪がつきやすくなり、これが気道を圧迫することでいびきの原因となります。人間と同じように、肥満は様々な健康リスクを高めますが、いびきもそのひとつです。
また、肥満が慢性化すると、呼吸器系に負担がかかりやすくなり、睡眠中だけでなく日中の活動にも悪影響を及ぼす恐れがあります。愛犬の体重管理は、いびきの予防・改善に直結する重要なポイントです。
軟口蓋過長症などの先天性疾患
チワワは、軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)と呼ばれる呼吸器系の先天性疾患を発症しやすい犬種のひとつです。
軟口蓋過長症とは、口の奥にある軟口蓋が通常よりも長くなり、気道をふさいでしまう状態を指します。
この状態では、呼吸時に空気の通り道が狭くなり、激しいいびき音や、時には無呼吸状態を引き起こすこともあります。
軟口蓋過長症は進行性の疾患で、放置すると重症化しやすいため、チワワのいびきが大きい・突然いびきをかき始めた、などの変化があれば早期に動物病院を受診しましょう。
アレルギーやハウスダスト
チワワのいびきは、環境要因によるアレルギーやハウスダストの影響も見逃せません。室内飼育が多い現代のチワワは、カビやダニ、花粉、タバコの煙など、さまざまなアレルゲンに日常的にさらされています。これらのアレルギー物質が気道に炎症を起こし、呼吸を妨げることでいびきを引き起こします。
定期的な掃除や空気清浄機の導入、禁煙など、環境管理を徹底することがいびき予防に役立ちます。
寝る姿勢や年齢によるもの
チワワが仰向けや変わった体勢で眠ると、舌や軟口蓋が気道を塞ぎやすくなり、いびきが出ることがあります。また、シニア期に入ると筋肉が衰え、気道が狭くなりやすいため、いびきが増える傾向があります。
寝る姿勢を工夫したり、快適な寝床を用意することで、いびきを軽減できる場合も多いです。
第2章 放置は危険!いびきから疑われる病気

たかがいびき、と見過ごしていませんか?実は、いびきは体からのSOSサインであることも。
「寝ている間だけなら大丈夫」と思いがちですが、そこには深刻な疾患が隠れている場合もあります。この章では、チワワのいびきから見抜ける代表的な病気や、特に注意すべき症状について詳しくご紹介します。
軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)
チワワを含む小型犬に多い疾患が「軟口蓋過長症」です。これは、口の奥にある軟口蓋(柔らかい上あご部分)が通常より長くなり、呼吸の通り道をふさいでしまう状態を指します。
軟口蓋過長症は、生まれつきの場合と成長とともに発症する場合があり、いびきだけでなく、呼吸困難や睡眠中の無呼吸、運動時の息切れといった症状が現れることも少なくありません。
放置すると、睡眠の質が低下したり、心臓や肺に負担がかかるリスクがあるため、早期発見・治療が重要です。
いびきの音が大きくなった、以前より苦しそうに寝ていると感じた場合は、早めに動物病院で診察を受けましょう。
気管虚脱(きかんきょだつ)
「気管虚脱」は、気管が柔らかくなって潰れてしまう疾患で、特にチワワのような超小型犬や小型犬に多い病気です。
この病気になると、気道が狭くなることで「ゼーゼー」「ガーガー」という異音や、激しいいびき、苦しそうな呼吸が現れます。特に、興奮した時や散歩・運動の後、暑い時期などに症状が悪化しやすい傾向があります。
気管虚脱を放置すると慢性的な呼吸困難や咳、最悪の場合は呼吸停止に至ることも。早期発見・治療によって症状を和らげ、愛犬のQOL(生活の質)を守ることができます。
「いびき+咳や呼吸音の異常」がみられる場合は、速やかに受診しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
犬にも「睡眠時無呼吸症候群」が存在します。これは、寝ている間に一時的に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。
軟口蓋過長症や肥満、鼻腔や喉の形状異常が原因となることが多く、いびきの他にも「無呼吸」や「不規則な呼吸リズム」が見られます。
放置すると慢性的な酸素不足に陥り、日中の元気のなさや、臓器障害の原因となることもあります。
寝ている時にいびきと無呼吸が交互に起こる・朝の目覚めが悪い・昼間でも疲れている様子がある場合は、注意が必要です。
鼻炎やポリープなどの鼻疾患
鼻腔内の炎症(鼻炎)や、ポリープ・腫瘍などの物理的障害によっても、チワワはいびきをかきやすくなります。
慢性的な鼻づまり、くしゃみ、黄色や緑色の鼻水が伴う場合は、単なるいびきと判断せずに原因疾患の有無を疑いましょう。鼻腔内の病変は、CTや内視鏡検査で診断されることが多く、早期の治療で快方に向かう場合もあります。
見逃してはいけない症状(受診すべきサイン)
いびき以外に、次のような症状が出ている場合は、すぐに動物病院での受診をおすすめします。
- 呼吸が苦しそう、呼吸数が多い・浅い
- 舌や唇が紫色や青色に変色している(チアノーゼ)
- 咳や無呼吸状態を伴う
- 運動後にすぐ息が上がる、失神・ふらつきがある
- 以前よりいびきの音や質が明らかに変化した
これらは命に関わる重篤な病気のサインである可能性もあります。愛犬の異変に早めに気付き、迅速に行動することが、チワワの健康と命を守る第一歩です。
第3章 チワワのいびきを軽減・予防するために飼い主ができること

愛犬のいびきが気になるけど、「自宅でできる対策はないだろうか?」と悩む飼い主さんも多いはず。
この章では、毎日のケアや生活環境の工夫によって、チワワのいびきを少しでも軽くするために実践できる方法を具体的にお伝えします。飼い主さんが今日から始められる“予防と改善”のヒントをまとめました。
毎日の健康観察と記録のコツ
いびきの原因を特定し、悪化や異変を早期に発見するためには、日々の健康観察が欠かせません。寝ている時の呼吸音やいびきの大きさ・頻度を定期的にチェックし、気になる変化があれば記録しておきましょう。
スマートフォンの録音機能やメモアプリを活用すれば、獣医師に相談する際にも客観的な情報として役立ちます。
また、

最近いびきが大きくなった



息が苦しそうに聞こえる
といった細かな変化も見逃さず、日付や状況とともに記録しておくと、診断や治療の助けになります。
適切な体重管理と運動
チワワは小型犬ゆえ、わずかな体重増加でも首や喉に脂肪がつきやすく、気道を圧迫することでいびきを悪化させます。理想体重を維持するためには、栄養バランスの取れた食事管理と、無理のない運動習慣が重要です。
ドッグフードの選び方や与える量の見直し、毎日の散歩や軽い遊びを継続することで、肥満によるいびきリスクを大きく下げられます。
肥満傾向がみられる場合は、早めに獣医師に相談し、減量計画を立てましょう。
アレルギー・ハウスダスト対策
室内環境に潜むアレルゲン(ホコリ・ダニ・カビ・花粉・タバコの煙など)は、チワワの気道を刺激し、いびきを引き起こす原因となります。
空気清浄機の設置や、こまめな掃除、換気を徹底することが大切です。また、ペット用ベッドや毛布は洗いやすい素材を選び、定期的に洗濯することで清潔さを保ちましょう。
飼い主がタバコを吸う場合は、犬のいる部屋での喫煙は避け、なるべくアレルゲンの少ない環境作りを心がけてください。
快適な寝床・寝具選び
寝る姿勢や寝床の環境によっても、いびきの出やすさが変わることがあります。仰向けで寝る癖がある場合は、柔らかすぎるベッドや高すぎる枕を避け、体が自然な姿勢を保てるマットやクッションを用意しましょう。
体の小さなチワワには、体圧分散性が高く、通気性に優れたベッドがおすすめです。寝具を定期的に見直し、清潔を保つことで、より快適な睡眠環境を整えられます。
気になる症状が出た時のチェックリスト
以下のような症状が見られた場合は、自宅での対策だけに頼らず、速やかに動物病院での診察を検討してください。
- いびきが突然大きくなった・止まらない
- 寝ている時に息が苦しそう
- 咳や呼吸困難、無呼吸がみられる
- 舌や唇が紫色や青色に変色している
- 運動後の息切れが激しい・失神することがある
チェックリストを活用し、早期発見・早期対処を心がけることで、チワワの健康と安心を守ることができます。
第4章 いびきが続く場合は病院へ!受診のタイミングと診断の流れ
いびきが続いたり、呼吸に異常が見られる場合は、家庭での対策だけでは危険なことも。



どのタイミングで病院へ連れて行くべき?



動物病院ではどんな検査をするの?
そんな疑問や不安に応えるために、この章では受診の目安や診察の流れ、実際の治療例まで詳しく解説します。
受診を考えるべきタイミング
チワワのいびきが長期間続いている場合や、明らかに今までと違う呼吸音が聞こえる場合は、自己判断で様子を見るのは危険です。特に以下のような症状がある場合、できるだけ早めの受診をおすすめします。
- いびきと同時に咳や呼吸困難が見られる
- いびきが急に大きくなった、または止まらなくなった
- 寝ている間に呼吸が止まる(無呼吸)がある
- 舌や唇が紫色や青色になっている
- 日中も元気がない、食欲が落ちた、失神することがある
これらは「命に関わる重大な病気」のサインである場合もあるため、すぐに獣医師に相談しましょう。
動物病院での診断・検査の流れ
動物病院で受けられる主な検査は以下の通りです。
1. 問診と視診
飼い主からの情報が診断の手がかりとなります。
いびきの発症時期、音の変化、呼吸時の様子、ほかに気になる症状(咳、無呼吸、運動後の息切れ等)をできるだけ詳しく伝えましょう。スマートフォンで録音したいびきの音声や、動画も役立ちます。
2. 身体検査
聴診器を使って心臓や肺の音を確認します。体重や全身状態もチェックされます。
3. レントゲン検査
気管や肺の状態、骨格的な異常の有無を調べるために有効です。特に気管虚脱や心疾患が疑われる場合に実施されます。
4. 血液検査
感染症や全身状態の評価、内臓疾患の有無をチェックします。
5. 内視鏡・CT検査
軟口蓋過長症や鼻腔内の異常(ポリープ・腫瘍など)が疑われる場合に、より詳しい検査が行われることがあります。
動物病院での主な治療例
- 軟口蓋過長症やポリープなどの物理的な原因
→ 手術で軟口蓋を短くする、腫瘍やポリープを除去するなどの外科的治療が検討されます。
- 気管虚脱の場合
→ 内服薬(気管支拡張薬や炎症を抑える薬)重度の場合は外科的治療(プロテーゼの挿入など)を行う場合も。
- アレルギー・鼻炎が原因の場合
→ 抗アレルギー薬や環境改善指導が中心となります。
- 肥満や生活習慣が原因の場合
→ ダイエット指導や食事療法、運動プランの見直しなどが重要です。
どの治療も「原因の特定」が重要なポイントです。飼い主が普段から気付いた症状や、経過を詳しく伝えることで、診断の精度が上がります。
獣医師に伝えるべきポイント
- いびきの始まった時期と経過
- いびきの大きさ・質の変化
- ほかに気になる症状(咳・無呼吸・呼吸困難など)
- 食欲・元気・排泄などの日常生活の変化
- 生活環境や寝床の状態
「些細なこと」と思っても、診断の重要な手がかりになります。疑問や不安は遠慮せず獣医師に伝えましょう。
体験談・飼い主のリアルな声





うちのチワワもいびきで悩んでいたけど…。



病院で診てもらったら予想外の結果が!
実際にいびきで悩んだ飼い主さんたちのエピソードは、とても参考になります。この章ではリアルな体験談を通して、解決へのヒントや気づきをご紹介。愛犬家ならではの視点で“本当に役立つ情報”をお届けします。
「我が家のチワワのいびきエピソード」
うちのチワワ(4歳・オス)は、ある日から寝ている時に「グーグー」といびきをかくようになりました。最初は「可愛いな」と思っていましたが、日ごとに音が大きくなり、時には寝ている最中に息を止めるような仕草が見られるように。
心配になって獣医さんに相談すると、「軟口蓋過長症」の疑いがあると言われ、詳しい検査を受けることに。結果的には軽度の症状だったため、生活環境を見直すことと体重管理を徹底することになりました。
ダイエットやベッドの変更、こまめな掃除を心がけたことで、いびきが以前よりかなり軽減。今ではぐっすりと静かに眠れるようになり、本当に安心しています。
「獣医師への相談で改善した事例」
3歳のチワワ(メス)が、季節の変わり目にいびきがひどくなると感じていました。ネットの情報だけでは不安だったため、早めに動物病院を受診。
診断の結果、アレルギーによる鼻炎が主な原因と判明しました。空気清浄機を設置し、寝床を定期的に洗濯、フローリングの掃除も徹底。
薬の服用と併せてこれらの対策を続けたところ、いびきがほとんど気にならなくなりました。
「自己判断せず早めに専門家に相談してよかった」と飼い主さんは話しています。
「いびきがなくなった生活の変化」
以前は家族みんなで寝不足になるほどだった愛犬のいびきですが、適切な対策と治療を受けてからは、家の中がとても静かになりました。
「寝顔を見るたびに、今は安心して眠っているんだな、と嬉しくなります」という飼い主さん。
健康的な睡眠は、チワワの体調だけでなく、家族全体の生活の質も大きく向上させます。
QA:いびきに関するよくある疑問・相談
第6章 まとめ|チワワのいびきを軽視しないで!健康管理の重要性
本記事を通じて、チワワのいびきがもたらすリスクや、飼い主ができる予防・対処法を見てきました。
最後に、チワワの健康と長生きのために知っておくべきポイントをまとめます。大切な愛犬との毎日を守るために、今一度、いびきのサインと向き合ってみましょう。
いびきは愛犬からの大切なサイン
チワワのいびきは、単なる癖や寝相の問題と思われがちですが、実際には「健康状態の変化」を知らせる重要なサインである場合が多くあります。
気道の構造や肥満、アレルギー、先天的な疾患など、さまざまな原因が複雑に絡み合っています。
いびきの変化や他の症状に気付いたとき、早めに対応することで、多くのトラブルを未然に防ぐことが可能です。
日常的な観察と記録の大切さ
毎日の観察と小さな変化の記録は、健康管理の基本です。寝ているときの呼吸音、いびきの有無や大きさ、併発する症状(咳、息切れ、無呼吸など)に注意を払いましょう。
スマートフォンで録音・記録を残すことで、万が一受診する際にも大きな助けとなります。
早めの相談と専門家のサポート
気になるいびきや呼吸の異常が見られた場合、ネットの情報だけで自己判断せず、早めに動物病院で専門家の診断を受けましょう。
特に、「いびき+呼吸困難」「無呼吸やチアノーゼ」「急な体調変化」などは早急な受診が重要です。
獣医師のアドバイスを受けながら、最適なケアや治療法を見つけることが、愛犬の健康と命を守る一番の近道です。
6.4 毎日の小さな積み重ねが愛犬の健康を守る
適切な体重管理や生活環境の整備、寝具の見直しなど、飼い主ができることは意外にたくさんあります。
今日からできる小さな積み重ねが、愛犬の快適な睡眠と健やかな毎日に直結します。「いびきは健康管理の入り口」と捉え、愛犬の変化を前向きに受け止めてあげましょう。
6.5 まとめメッセージ
チワワのいびきは、日々の暮らしの中で気付きやすい健康のサインです。ちょっとした変化も見逃さず、必要に応じて適切なケアと医療サポートを受けることが、愛犬との幸せな毎日につながります。
飼い主の気配りと行動力が、チワワの“元気”と“笑顔”を守る力になります









