初めてマルチーズを迎えるとき、ワクワクと同時に

何から準備すればいい?



最初の1週間で気をつけることは?
と不安になる人は多いものです。特にマルチーズは体が小さく、環境の変化に敏感な犬種でもあるため、お迎え初期の過ごし方がその後の生活に大きく影響します。
このガイドでは、最初の1週間で必ず押さえておくべき準備と注意点を、生活環境・しつけ・体調管理の3つの視点からわかりやすくまとめています。これからマルチーズとの暮らしを始める人が、自信を持ってスタートできるよう、実践的なポイントを丁寧に整理していきます。
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お迎え前に揃えておくべき基本アイテム


マルチーズは体が小さく骨格も細いため、生活環境の整え方によって安全性やストレスの度合いが大きく変わります。
お迎え直後にバタバタしないためにも、最低限必要なアイテムは事前に整えておくことが大切です。
生活の拠点になるサークル・ベッド
安心して休める場所は、犬にとっての「自分の部屋」です。サークルは留守番や就寝時にも使えるため、早い段階で慣れさせておくのが理想です。
ベッドは柔らかすぎるものより、適度な反発があるタイプだと体の沈み込みが少なく、足腰への負担も軽減できます。
滑りにくい床材と安全対策
マルチーズは膝蓋骨脱臼のリスクが高いため、フローリングでの生活は怪我につながりやすくなります。滑り止めマットを敷く、段差にはステップを用意するなどして、足腰に優しい環境を整えましょう。
特にお迎え直後は落ち着かず走り回りやすいため、早めの対策が効果的です。
食器・フード・給水器
子犬の場合はブリーダーやショップで食べていたフードと同じものを用意し、急な変更は避けます。食器は軽すぎると動きやすいため、適度な重さがあるタイプか滑り止め付きがおすすめです。
給水器は衛生面を考えてこまめに洗えるものを選びましょう。
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トイレ用品(シーツ・トレー)
最初の1週間はトイレの成功率が安定しないため、シーツは多めに準備しておくことが安心につながります。
トレーはいたずら防止や誤食対策にも有効。子犬は特に好奇心旺盛なので、噛みにくいデザインのものが理想です。
お手入れ用品(ブラシ・目元ケア用品)
マルチーズは涙やけと毛玉が特に出やすい犬種です。お迎え直後から軽いブラッシング習慣をつくっておけば、将来的なお手入れの負担がぐっと減ります。
目元のケア用品も、お迎え初日から少しずつ慣らしておくとスムーズです。
お迎え初日の過ごし方


新しい環境に来たばかりのマルチーズは、期待と不安が入り混じった状態でとても敏感です。
初日の過ごし方が今後の安心感や生活リズムに大きく関わるため、余計な刺激を与えず、落ち着ける空間づくりがポイントになります。
まずは静かに環境に慣れさせる
初日は室内を自由に歩かせすぎず、サークルの中で安心できる時間を優先します。
家族が順番に抱っこしたり、写真を撮ったりしたくなる気持ちは自然ですが、刺激が多すぎると疲れやすく、夜鳴きや食欲不振につながりやすくなります。視界に入る位置から静かに見守るのが最適です。
家の匂いと音に慣れる時間を確保する
テレビの音やキッチン家電、玄関の音など、これまで聞いたことのない生活音がたくさんあります。
最初の1日は無理に慣れさせる必要はありませんが、家族がいつも通り過ごしている環境で、自然に馴染んでいくのが理想です。音に敏感な子が多いので、最初は音量や動きを少し控えめにしてあげましょう。
食事はブリーダー・ショップの内容を維持する
初日からフードを切り替えると、環境変化と相まってお腹を壊しやすくなります。
子犬の場合は特に、最初の1週間は今までと同じフード・同じ回数で与えるのが基本です。食べる量が少なくても、無理に食べさせようとせず、少しずつ落ち着いて食べられるように見守ります。
トイレの成功よりも場所の認識を優先する
初日はトイレの成功率を求める必要はありません。
成功と失敗を繰り返しながら学んでいくので、まずは「ここがトイレの場所」と認識させることが大切です。成功したときは静かに褒める、失敗したときは淡々と片付ける。これだけで十分です。
抱っこや遊びは控えめに
お迎えした日ほどたくさん触りたくなるものですが、初日は心身ともに疲れやすいため、過剰なスキンシップは避けます。
軽く触れる程度のコミュニケーションに抑え、無理に遊ばせたり走らせたりしないのが理想です。子犬の場合は特に、体力がすぐ尽きるので短時間の触れ合いがベストです。
お迎え後2〜3日目にやるべきこと


新しい環境の緊張が少し落ち着き、家の匂いや生活リズムに慣れ始めるのが2〜3日目です。
この時期は、生活の土台づくりを丁寧に行うことで、後々のしつけや体調管理がスムーズになります。
生活リズムをゆっくり整える
毎日の食事時間、遊ぶ時間、休む時間を大きくズラさず、一定のパターンを作っていくと落ち着きやすくなります。
マルチーズは環境変化に敏感なため、日々のルーティンが安定すると安心感が増し、夜鳴きや不安行動の軽減にもつながります。不規則な生活はストレスの原因になりやすいため、この時期にリズムの土台を決めるのが効果的です。
無理のない範囲で家族との距離感を作る
お迎え直後は家族全員が興味津々になりがちですが、2〜3日目もまだ過度な接触は避け、マルチーズのペースに合わせることが大切です。
特に子どもがいる家庭では、触れ合い方を大人が管理し、急な動きや大きな声を控える工夫が必要です。落ち着いた関わり方が、安心感と信頼関係づくりの第一歩になります。
トイレの導線づくりと成功率を少しずつ上げる
トイレの成功率がまだ安定しない時期なので、トイレの位置を動かさず、行きやすい導線を意識することが重要です。
成功したときだけ軽く褒め、失敗した場所は臭いが残らないようにしっかり拭き取ります。焦らず、成功体験を積ませていく姿勢が大切です。
軽いブラッシングでお手入れに慣らす
お迎え直後から始めておきたいのが「短時間のブラッシング」。マルチーズは毛玉ができやすい犬種で、特に耳裏・わきの下・前胸は絡まりやすいポイントです。
2〜3日目からは1〜2分でもいいので、優しくブラシに慣らしていくと将来的にトリミングの負担が小さくなります。
軽い遊びと社会化の入り口づくり
まだ激しい遊びは不要ですが、軽いおもちゃ遊びや、家の中の他の部屋に行くなど、少しずつ行動範囲を広げていくタイミングです。
ただし、外への散歩や知らない犬との接触はまだ早いので、室内中心の「無理のない社会化」を意識します。生活音に慣れる練習を続けつつ、過度な刺激は避けます。
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お迎え後4〜7日目に必ずやるべきこと


生活に少しずつ馴染み、家族の行動や生活音にも慣れてくるのが4〜7日目。
このタイミングでは、しつけの基礎づけや留守番練習など、後々の生活を左右する要素を少しずつ進めていくことが重要です。
基本的なしつけをゆっくり導入する
おすわり・まてのような簡単な指示は、食事前のルーティンとして取り入れると覚えやすくなります。
マルチーズは褒められることが好きで、学習意欲が高いので、小さな成功を積み重ねることで自信がつき、落ち着きやすくなります。
ただし、長時間のトレーニングは逆効果。1〜2分程度の短いトレーニングを1日数回行うのが理想です。
短時間の留守番練習をスタートする
マルチーズは甘えん坊な子が多く、分離不安になりやすい傾向があります。そのため、4〜7日目から「短時間の留守番練習」を始めるのが効果的です。
数分間サークルで静かに過ごす練習をし、戻ったときに過剰に構わないことで、落ち着いた留守番ができるようになります。慣れてきたら10分、15分と徐々に伸ばしていくと、後の長時間留守番も苦手になりにくくなります。
トイレの成功率を安定させる
トイレの成功率が上がり始めるのがこの期間です。失敗の原因が「場所」「タイミング」「環境刺激」のどれかを観察しながら、成功体験を増やしていきます。
特に子犬のうちは、遊んだあと・寝起き・食後が排泄しやすいタイミングなので、サークルに誘導することで成功率が大きく変わります。
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安心して眠れる環境を整える
4〜7日目は生活リズムが安定し始めるため、眠る環境を整えるタイミングでもあります。寝る前の声かけを一定にする、サークル内の照明を落とす、静かな空間をつくるなど「寝るための合図」を決めておくと、夜鳴きが減りやすくなります。
マルチーズは人の気配があると安心する子が多いので、リビングの一角など家族の目が届きやすい場所に寝床を置く家庭も多いです。
お手入れ習慣(ブラッシング・目元ケア)を定着させる
毛玉ができやすい犬種なので、4〜7日目には軽いブラッシングを日課として定着させることが大切です。最初は数十秒でもいいので、「触られる=心地よい」という印象をつけていきます。
特に涙やけが気になる子は、目元のケアを習慣づけることで、将来的な悪化防止につながります。無理にゴシゴシせず、やわらかいコットンで優しく拭うだけで十分です。
体調の小さな変化を見逃さない
お迎え直後の1週間はストレスが原因で体調を崩しやすく、食欲や便の状態に変化が出ることがあります。特にマルチーズの子犬は低血糖に注意が必要で、急に元気が無くなる、震えるなどの症状があればすぐに休ませ、改善しない場合は早めに獣医師へ相談します。
逆に、元気・食欲・睡眠が安定していれば、家に馴染んできた良いサインです。
最初の1週間で意識したい注意点まとめ


マルチーズは体が小さく繊細な犬種のため、最初の1週間の過ごし方が今後の生活に大きく影響します。この期間に起こりやすい落とし穴とその対策を知っておくことで、トラブルやストレスを大幅に減らすことができます。
抱っこやスキンシップのしすぎに注意
可愛くて触りたくなる気持ちは自然ですが、マルチーズは環境の変化による疲れが出やすく、抱っこしすぎはストレスの原因になります。
しつこく触られることで寝不足にもなりやすく、体調不良を招くこともあるため、短時間で落ち着いた触れ合いを意識しましょう。
急なフード変更は体調不良につながる
1週間以内の急なフード切り替えは、軟便・下痢・食欲不振を引き起こしがちです。必ず、今まで食べていたフードを同じ量・同じ回数で与え、環境に慣れてから徐々に変更していきます。
特に子犬期は低血糖のリスクがあるため、食事内容は慎重に扱いましょう。
過度なトレーニングは逆効果
おすわり・まての練習を始めるのは良いタイミングですが、長時間のトレーニングや厳しい指導は負担になるだけです。
マルチーズは褒められると伸びるタイプなので、1回数十秒〜1分程度の短いトレーニングを複数回行う方法が適しています。
走り回れる環境は注意が必要
細い骨格のマルチーズは、フローリングで滑る・段差から飛び降りるといった動作だけで怪我をすることがあります。
膝蓋骨脱臼のリスクもあるため、滑り止めマットやステップの設置は最初から用意しておきたいポイントです。
過度な来客や刺激は控える
お迎え直後に友人や親戚を呼んで触れさせたくなる家庭は多いですが、これは大きな負担になります。知らない匂い・声・動きはストレスの元になり、夜鳴きや食欲不振に繋がることもあります。
最初の1週間は家族だけで、静かに慣れさせることが理想です。
体調変化を見逃さない
軟便、震え、ぼんやりした様子、食欲の急低下などは、ストレスや低血糖のサインであることがあります。
特に子犬は変化が早いため「少しでも気になる動きがあれば休ませる」「改善しなければ早めに相談」の姿勢が大切です。
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まとめ|マルチーズとの生活を安心してスタートするために
マルチーズを迎える最初の1週間は、環境に慣れさせ、生活リズムを整えるための大切な期間です。
お迎え前の準備、初日の静かな過ごし方、2〜3日目の生活リズムづくり、そして4〜7日目のしつけや留守番練習。それぞれを丁寧に積み重ねることで、マルチーズは安心して新しい家族に心を開き、落ち着いた生活を送れるようになります。
体が小さく繊細な犬種だからこそ、過度なスキンシップ・急なフード変更・刺激の多い環境は負担になりやすく、注意が必要です。一方で、短いトレーニングや軽いお手入れなど、優しいアプローチを繰り返すことで、信頼関係がしっかり築けます。
最初の1週間を丁寧に過ごすことは、これからの長い暮らしの土台になります。無理なく、焦らず、マルチーズのペースを尊重しながら生活を整えていけば、家族としての時間はより豊かで温かいものになります。


