人間のみならず、犬にもイボができるとよく聞きますが、実際にイボが愛犬にできてしまった際は、何をしてどのように対処すればいいのか気になりますよね。
そして犬と暮らしていくうえで、イボができるのを防ぐためには、何に気を付けたらいいのでしょうか?今回は犬にイボができる原因と、できたイボが良性か悪性かどうかの見分け方や、イボができたときの対処方法をまとめています。
なぜ犬にイボができるのか?
自分自身の顔や体などにイボができてしまうと、やはりテンションも落ち込み気になって仕方がないですよね。
愛犬にそのようなイボができてしまったら、「もしかして病気になったのでは?」「なにが原因でイボができたの?」と心配になり気が気でなくなると思います。
そして犬のイボには数種類存在し、良性のイボもあれば悪質なイボもあり、その他には原因が判明されているイボと未だに原因不明なイボもあります。イボの大きさも様々で、小さいイボならば数ミリほどのサイズですが、大きいサイズのイボだと5センチ以上にもなります。
一番多いイボの原因は「パピローマウイルス」
イボの種類はたくさん存在しますが、犬のイボの種類で最も多いのは「パピローマウイルス」(乳頭腫ウイルス)と呼ばれる良性のイボです。
パピローマウイルスは日常的にもよく自然界に溶け込んで存在しており、実は人間にイボができる原因のウイルスの一つでもあります。体の免疫が高ければ高いほど、パピローマウイルスの体内への侵入を防ぐことができますが、もし傷口があった場合はその傷口を伝って体内へ侵入し、そこから3~6ヶ月を経てイボができてしまいます。
パピローマウイルス以外にも、睡眠不足、運動不足、栄養の偏った食事による肌や皮膚のトラブルなど、年齢による免疫力の低下、体内の循環が悪いなどといったことも犬にイボができる原因が隠れています。
犬のイボが良性か悪質か見極める方法は?
前述したとおり犬のイボには良性のものと悪質のもの、さらには原因不明のイボなど数種類のイボがあります。
しかし中には動物病院の獣医師でなければ判断ができない難しいケースもありますので、参考までにまとめました。
良性のイボの特徴
良性のイボの見た目は、皮膚に脂肪のような塊ができる「脂肪腫」、ウイルス性のイボ、毛穴の上部に袋のようなものができる「皮膚嚢胞」が特徴です。
おもに肌色やピンク色、白色などの淡く明るい色で、イボのサイズは小さく、感触は柔らかいことがほとんどです。しかしイボがこれらの特徴だったとしても、悪性のイボの可能性は十分にあります。
悪性のイボの特徴
まず悪性のイボというのは、「癌」に進行することもあります。
イボのサイズは小さなものから大きいものまであり、黒や赤黒、紫などの暗い色です。イボのサイズが小さくても触った際にコリコリと硬い感触で、皮膚と一緒に動かずへばりついているようなイボは注意が必要です。
またイボが大きくなるスピードが速ければ速いほど悪性である可能性が高いため、動物病院に受診することをオススメします。
イボができるのは犬種や年齢によって違う?
実は犬種や犬の年齢によって、イボができやすかったりなど様々です。今後自分の愛犬にはイボができる可能性があるのかどうかを参考にしてみてください。
イボができやすい犬種
犬のイボには良性や悪性など、様々な種類がありますが、その種類によって「イボができやすい犬種」が存在します。まずはイボの種類ごとに、それぞれイボができやすい犬種を以下にまとめました。
脂肪腫
「シェルティ」とも呼ばれているシェットランド・シープドッグ、ラブラドール・レトリバーに多いです。
表皮嚢胞
ミニチュア・シュナウザーやシー・ズーに多いです。
イボができやすい犬の年齢
イボができやすい犬の年齢はシニア犬です。
年齢が上がるにつれ免疫力が低下したり、新陳代謝が衰えて満足に体の循環ができなかったりするため、イボができてしまいます。
シニア犬にみられることが多い短期間のイボは、主に頭部や瞼、手足の先端にできることが多いですが、これらはウイルスによって発生したイボではなく、年齢や免疫の低下によるものです。さらに皮膚の壁も脆くなっていくため、イボのように皮膚が硬くなっただけの可能性もあります。
犬のイボを放置するのは危険!?その対処法は?
犬のイボをそのまま放置しておくと、体には何かしらの悪影響はあるのでしょうか?イボの種類ごとにご説明します。
良性のイボを放置した場合
良性のイボの場合は放置しても、だいたいは体に悪影響はありません。
しかし次第にイボが大きくなってくると関節の部位によっては可動域が少なくなり、思うように関節を動かすことができなくなる可能性が出てきます。
さらにイボが大きくなることにより、それまで不自由なく生活できていた犬自身も気になり始め、イボを噛んだり床や物にこすったりしてイボから出血することもあります。
もしも出血が止まらず継続していたり、イボが肥大化する場合は、動物病院で獣医師の判断によってはイボを切除することもあります。
悪性のイボを放置した場合
前述したとおり、悪性のイボは「癌」に進行する可能性があります。
そのためイボができたときは放置せずに、すみやかに獣医師に診察してもらうことをオススメします。そして悪性のイボも良性と同じように、動物病院でイボの切除や治療などを行います。
イボの検査はどのようにして行う?
良性の小さなイボだった場合は、何も検査せずに様子見をすることもあります。
もし検査を行う場合は麻酔せずに病気が疑われる部分へ針を刺し、細胞を採取して顕微鏡で確認します。
さらに腫瘍が疑われる場合には転移の可能性や手術ができるかどうかや、必要に応じてCT検査やレントゲン検査、リンパ節などの検査を行います。
イボは放置せずまずは動物病院へ行く!
イボが良性だった場合は、そのまま様子を見て放置しても特には問題ありませんが、なかには素人では判断できない場合もあり、イボの詳しい種類や処置のための対処法が正しくできないことがあるため、獣医師に診察してもらうことが一番安心で正確です。そのため、イボができたら迷わず動物病院に受診してみることが一番最適です。
動物病院で診察して良性のイボだった場合でも、出血や日常生活に支障が出るほど深刻なものだったら、動物病院は「イボの切除が適切」と判断することがあります。
しかしイボがあるから直ちに切除するというわけでなく、その犬の体力持久力や血液検査の結果を元に判断し、獣医師が総合的に診て処置方法を決定します。
悪性のイボだった場合でも早期に見つけた場合は、イボ周辺の普通の組織と共に切除することで完治する可能性が高まります。
犬のイボを発見するために大切なこと
愛犬にできてしまったイボを発見するのは、何よりも日常的に観察することが大切です。
見過ごしてしまわないために観察する基準としては、足や体の一部分をよく舐めていたり、触られるのを過剰に嫌がったり、かさぶたを剝がそうとする素振りなどがみられたときです。
このような様子がみられた場合は、体にイボができてないか確認してみましょう。
イボの見た目だけでは、確実に良性のイボだと確定するのは難しいことがあります。
気づいたときにはイボが大きくなっていて愛犬に苦しい思いをさせないためにも、自己判断で決めつけず動物病院を受診し早期発見と早期治療を肝に銘じましょう。
愛犬の病気やケガには事前に備える事が大事
あなたが迎え入れたわんちゃんは、いつどんな状況で病気やけがに見舞われるかわかりません。
特にシニアと言われる年齢に差し掛かってくると内臓疾患が見つかったり、病気になる確率も上がります。また、手術などを行うと高額な費用も掛かります。
しかしシニアになってからペット保険に加入は出来ません。未来のあなたのわんちゃんの為にも保険に加入する事を推奨します。
ペット保険と言われてもどんな保険があるのか、どの会社の保険が安くて手厚い保険なのか調べる事も一苦労です。
そんな時に「ペット保険一括資料請求」のサービスがあれば便利だとは思いませんか?自分で調べる必要もなく、問い合わせる必要もありません。
資料請求は1円もかかりません。まずは資料請求をして、保険料がどのくらいかかるのか、どの病気や手術の場合に保険料が支払われるかなどを資料を見ながら決めていきましょう。
コメント