災害は予期せぬ時に突然やってきます。
日本に暮らしていれば、地震・台風・豪雨と、避難の必要性が“自分ごと”になる日が必ずあります。そんな時、愛犬が「クレートに安心して入れるかどうか」で避難生活のストレスや安全性は大きく変わります。
実際、被災地や避難所で、

クレートに入ることができず、吠えたり暴れたりしてしまい、周囲とトラブルになった…。



ストレスから体調を崩してしまった…。
といった声は少なくありませんが逆に、



普段からクレートトレーニングをしていたので、避難所でも落ち着いて過ごせた!



知らない場所や人がいてもパニックにならず助かった!
という飼い主も多いのです。
この記事では、“なぜクレートトレーニングが必要か”から、実践的なステップ、失敗しないコツ、災害時のリアルな使い方まで、わかりやすくまとめます。
「うちの子は大丈夫」と思っている方も、今こそ備えを見直すチャンスです。
なぜクレートトレーニングが必要なのか


災害時や避難所で「犬は必ずクレートやケージに入れて管理してください」と言われる理由、ご存じでしょうか?
この章では、クレートトレーニングがなぜ防災・避難生活だけでなく、日々の暮らしや犬の心身の安定にも直結する“命綱”になるのか、現場のリアルや専門家の声も交えて解説します。
災害・避難時のリアルな現場
災害時、自治体や避難所の多くで「犬はクレート・ケージに入れて管理」が大原則となっています。理由は、「他の避難者・動物とのトラブル防止」「衛生管理」「犬自身のストレス軽減」など。
「クレートに入れない犬は受け入れできない」「クレートを嫌がって暴れる犬は外で過ごしてもらう」――これは、被災地で実際にあった例です。逆に、「避難所で静かに過ごせていた犬は周囲との軋轢もなく、体調を崩すことも少なかった」という声も。
獣医師も「クレートは犬にとって“安全な避難所・隠れ家”となる。非常時こそ普段から慣れているかどうかで明暗が分かれる」と指摘しています。
日常生活でも役立つクレート
- 通院、トリミング、旅行、新幹線や飛行機など移動時、来客・工事・引っ越しの際もクレートに慣れていると圧倒的にストレスが少ない。
- 「クレートは閉じ込める場所ではなく、“落ち着ける自分の部屋”」。この意識を持って日常から使い続けることが大切です。
クレートトレーニングのメリット


クレートトレーニングは犬を“閉じ込めるため”ではありません。
この章では、クレートを“安心できる自分の部屋”にすることで得られるたくさんのメリットと、飼い主・犬双方にどんな変化が生まれるのかを詳しく紹介します。
安全基地になる
知らない場所や大きな音、人ごみ、他の動物…災害時は犬にとってストレスの連続。クレートが「安心できる自分だけの空間」になれば、不安やパニックを大きく減らすことができます。
問題行動の抑制
吠え・噛みつき・粗相・過剰な興奮などが減少。避難所や移動先でトラブルを防ぎやすい。
人間側も管理が楽になる
犬の安全確保・衛生・移動がしやすくなり、非常時にも“とっさの行動”がしやすい。
日常のさまざまな場面で役立つ
旅行、通院、来客時の隔離、掃除・工事中の避難スペースとしても活用できる。
クレートトレーニング進捗チェックシート
□ クレートの中でおやつを食べる
□ 自主的にクレートに入る
□ 扉を閉めても落ち着いていられる
□ 飼い主が離れてもパニックにならない
□ 外出先や車内でもクレートで過ごせる
クレート選びのポイント


どんなクレートを選ぶかで、犬の快適さも避難時の安心度も大きく変わります。
この章では、災害時や避難先、日常生活でも“本当に役立つクレート”の選び方を、サイズ・素材・安全性・使い勝手など具体的な観点から徹底解説します。
サイズの選び方
- 犬が立って回転でき、伏せてリラックスできるサイズが理想。大きすぎても不安になる犬もいるので、“ちょうどいい広さ”を見極める。
- 犬種ごとに適切なサイズ目安表も用意すると親切。
素材・形状
| ハードクレート (樹脂・プラスチック) | 災害・避難時には衝撃・安全面で最もおすすめ。丈夫でお手入れも簡単。 |
|---|---|
| ソフトクレート (布・メッシュ) | 軽くて折りたためるが、噛み癖・逃走リスクがある犬には不向き。 |
- 折りたたみ式・キャスター付きなど、移動のしやすさも検討材料に。
通気性・安全性・お手入れのしやすさ
- 通気口の数、ロック機構の信頼性、丸洗いのしやすさなども大事。
- 避難所・車・公共交通機関など、用途ごとに向き不向きもあるので要確認。
具体的なおすすめクレート紹介(ブランド・機能の比較)
| メーカー | 特徴 | サイズ展開 | 重さ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| マンダリンブラザーズ | ソフト・有名ブランド | M | 軽い | 世界的有名ブランド・おしゃれ |
| アイリスオーヤマ | コスパ良・国産 | S〜LL | 普通 | 色や形バリエ多・折畳あり |
| リッチェル | デザイン重視 | M〜L | 軽い | 扉外し可能・持ち運び便利 |
| プチリュバン | 格安・基本性能 | S〜L | 普通 | お試しやサブ用にも |
実践!クレートトレーニングのステップ





トレーニングなんて難しそう…。



うちの子は無理かも?
そんな不安があっても大丈夫。正しい順序と“犬のペース”を大事にすれば、どんな子でも少しずつクレートに慣れることができます。
この章では、今日から始められる実践ステップを“失敗しないコツ”も交えて解説します。
初心者向け・慣らし方の基本ステップ
ステップ1:クレートを“良いもの”として認識させる
- 家の中の静かな場所に扉を開けて置き、中にベッドやタオル、愛犬の好きなおもちゃを入れる。
- フードやおやつを中に入れて、「中に入ればいいことがある」と教える。
- 最初は“入るだけ”で十分、扉は閉めなくてOK。
ステップ2:自主的に出入りできるように
- クレート周辺でリラックスしている時、声をかけず自然に入るのを待つ。
- 無理やり押し込まない。「中でおやつを食べる」「好きな時に入れる」ことで徐々に慣らす。
ステップ3:扉を短時間閉める練習
- 入った後、数秒だけ扉を閉めて、またすぐ開ける。
- 徐々に“閉める時間”を長くしていき、「扉が閉まっていても不安にならない」経験を増やす。
ステップ4:「ハウス」のコマンドで入れるように
- ご褒美や褒め言葉を使って「ハウス」の指示で入る習慣をつける。
- 成功したら大げさに褒める。失敗しても絶対に叱らない。
ステップアップのコツ・応用
- 扉を閉めたまま飼い主がそばを離れる→徐々に距離や時間を伸ばす
- 留守番時や夜間にもクレートで過ごす練習を
- 外出先や車で使う機会も増やし、「どこでも安心できる空間」と認識させる
よくある悩み・失敗パターンと対策
- 中に入りたがらない→無理に押し込まず、“中にご褒美がある”成功体験を積む
- 中で吠える/暴れる→慣れるまでは数分ずつから開始。外に出すのは“静かになったタイミング”で。
- 長時間閉じ込めない。トレーニングは短時間から。
災害時のクレート活用法と実体験


実際に災害が起きた時、犬の“安心できる居場所”はどれだけ役立つのか?
この章では、避難所や車中泊での具体的な使い方、クレートがあったからこそ救われた飼い主の体験談など、「リアルな現場の声」とともにお届けします。
避難所での使い方
- 指定スペースでの安心な居場所確保
- 避難所ではケージやクレート必須。知らない人・犬が多い環境でも「安心できる自分の場所」を確保できる。
- トラブル・パニック・逃走防止
- 脱走や他犬との喧嘩、予期せぬパニック行動を抑えやすい。
- クレートの中に“慣れた毛布やおもちゃ”も入れておくとストレス軽減に効果的。
車中泊や一時避難での役立ち方
- 狭い車内でも“落ち着ける空間”として機能
- 一時的に安全を保つ場所として大活躍
実体験談



能登半島地震の避難所で、クレートに慣れていたおかげで吠えず、他の避難者とトラブルにならず済んだ



普段から『ハウス』で遊ぶ・寝る習慣をつけていたので、避難時もストレスが少なかった
Q&A|よくある質問とトラブル対策


クレートトレーニングで“つまずきやすいポイント”や、「うちの犬だけの事情」に悩む飼い主さんも多いはず。この章では、よくある質問とその答え、さらに現場の知恵や便利グッズもまとめてご紹介します。
まとめ|“いつもの安心”が“非常時の命綱”になる
クレートトレーニングは、「防災」のためだけではありません。
日常から“安心できる自分だけの場所”を愛犬に用意し、「どんな環境でもあなたのそばで落ち着いて過ごせる」――この“安心感”こそ、命を守る最強の備えです。
今日から、少しずつ、楽しくクレートに慣らしていくことが、災害時に本当に役立つ“最強の防災訓練”となります。
クレートトレーニングは、あなたと愛犬の信頼関係づくりの第一歩。もしもの時に後悔しないために、今から始めてみてください。



