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グレーハウンド犬図鑑|特徴・性格・飼い方・かかりやすい病気まで詳しく解説

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グレーハウンドは「世界最速の犬」「スリムで優雅なサイトハウンド」というイメージが強く、運動量が非常に多く飼育が大変そうだと考えられがちな犬種です。

しかし、実際に家庭犬として迎えると、その印象とは異なる一面が見えてきます。走る能力は突出している一方で、日常生活では驚くほど落ち着いて過ごす個体も多く、飼い方を誤解するとミスマッチが起こりやすい犬種でもあります。

この記事では、グレーハウンドの基本的な特徴から、性格、飼いやすさ、日常ケア、病気、費用までを日本の一般家庭目線で現実的に解説し、見た目やイメージだけで判断しないための判断材料を提供します。

目次

第1章|グレーハウンドの基本的な特徴

グレーハウンドは古代から続く非常に歴史の長い犬種で、独特な体型と能力を持つ一方、現代では家庭犬としての一面も評価されています。

この章では、見た目の特徴だけでなく、その背景や体の成り立ちを整理して解説します。

原産と歴史

グレーハウンドの起源は非常に古く、古代エジプト時代の壁画や彫刻にも、現在のグレーハウンドに近い体型の犬が描かれています。現在の犬種として確立されたのはイギリスで、視覚で獲物を追うサイトハウンドとして改良されてきました。嗅覚よりも視覚と瞬発力を重視し、短距離で獲物を捕らえる能力に特化しています。

中世ヨーロッパでは貴族階級のみが飼育を許される犬とされ、単なる猟犬ではなく、身分を象徴する存在でもありました。この背景から、現代でも「優雅」「高貴」といった印象を持たれやすい犬種です。

体格とサイズ

グレーハウンドは大型犬に分類されますが、一般的な大型犬とは体型の印象が大きく異なります。体高は高いものの、筋肉は引き締まっており、体脂肪が非常に少ないのが特徴です。

成犬の体高はおおよそ68〜76cm前後、体重は27〜40kg程度と幅がありますが、見た目以上に軽量です。この軽量さと長い脚、柔軟な背骨が最高速度を生み出します。

ただし、骨格自体は細く、衝撃や転倒には比較的弱いため、見た目の迫力とは裏腹に扱いには注意が必要です。

被毛の特徴

被毛は非常に短く、密着したスムースコートです。換毛期はありますが、長毛種やダブルコート犬種と比べると抜け毛の量は少なめです。ただし「全く抜けない」わけではなく、短い毛が衣類やソファに刺さるように付着することがあります。
皮膚が薄く、被毛も短いため、寒さや衝撃には弱い傾向があります。日本の冬場では防寒対策が必要になることが多く、屋外飼育には向きません。

寿命

グレーハウンドの平均寿命は10〜14年程度とされ、大型犬としては比較的長寿な部類に入ります。体脂肪が少なく、心肺機能が高い一方で、麻酔や薬剤への反応が一般的な犬種と異なる点が知られており、医療面では犬種特性を理解している動物病院を選ぶことが重要です。

適切な体重管理と無理のない運動、室内での安全な生活環境が寿命に大きく影響します。

グレーハウンドの基本データ整理

項目内容
原産イギリス(起源は古代まで遡る)
分類大型犬・サイトハウンド
体高約68〜76cm
体重約27〜40kg
被毛短毛・シングルコート
平均寿命約10〜14年
ここが重要ポイント
  • グレーハウンドは嗅覚猟犬ではなく視覚型の猟犬である
  • 見た目は大型だが、体脂肪が少なく繊細な体構造を持つ
  • 被毛が短く寒さに弱い点は事実
  • 大型犬としては平均的〜やや長めの寿命である

第2章|グレーハウンドの性格

グレーハウンドは「速くて激しい犬」という印象とは裏腹に、家庭内での性格は非常に特徴的です。この章では、一般論では語られにくい実際の気質や、人との距離感、誤解されやすいポイントを含めて整理します。

基本的な気質

グレーハウンドの性格を一言で表すと、「静かで落ち着きがあり、刺激を好まない傾向が強い犬種」です。狩猟犬としての歴史を持ちながらも、現代のグレーハウンドは短時間の集中行動と長時間の休息を前提とした気質が色濃く残っています。

そのため、常に動き回る犬を想像して迎えると、室内で横になって過ごす時間の長さに驚くケースも少なくありません。一方で、急な動きや視界に入る小動物には反射的に反応することがあり、静と動の切り替えが極端な犬種とも言えます。

自立心/依存傾向

グレーハウンドは過度な依存傾向を示しにくい犬種です。飼い主のそばにいることは好みますが、常に構ってほしいタイプではなく、一頭で静かに過ごす時間も受け入れやすい傾向があります。

この自立心は留守番のしやすさにつながる反面、べったり甘えてくる犬を想像していると物足りなさを感じることもあります。指示待ちタイプではなく、自分で状況を判断する気質があるため、過干渉な接し方はかえってストレスになる場合があります。

忠誠心・人との距離感

グレーハウンドは忠誠心が低いわけではありませんが、牧羊犬や作業犬のような「常に人の指示を最優先する」タイプとは異なります。信頼関係が築かれると穏やかに寄り添う姿勢を見せますが、感情表現は控えめです。

人との距離感は比較的広めで、無理に触れられることや、過剰なスキンシップを好まない個体も多く見られます。このため、小さな子どもが頻繁に抱きつく環境では注意が必要です。

吠えやすさ・警戒心

グレーハウンドは無駄吠えが少ない犬種として知られています。番犬向きではなく、来客時も大きく騒ぐより、静かに様子を見る個体が多い傾向です。

ただし、視覚刺激に敏感なため、窓の外を急に走る物体や、動きの読めない対象に対しては一瞬強く反応することがあります。警戒心は「音」よりも「動き」に向く点が特徴です。

他犬・子どもとの相性

他犬との相性は個体差が大きく、特に小型犬との関係には注意が必要です。視覚で動くものを追う本能が残っているため、走り回る小型犬を追いかけてしまうケースがあります。これは攻撃性とは別の本能行動であり、適切な管理と経験で軽減可能です。

子どもとの相性については、静かに接することができる年齢であれば比較的良好ですが、騒がしい環境や急な接触が多い家庭ではストレスを溜めやすい傾向があります。

グレーハウンドの性格傾向整理

項目傾向
基本気質穏やか・静か・刺激を好まない
活動性短時間集中型、普段は省エネ
自立心やや強め
忠誠心穏やかで控えめ
吠え少なめ
他犬との相性個体差大、小型犬は注意
ここが重要ポイント
  • 常に活発で遊び続ける犬ではない
  • べったり甘えるタイプを期待するとギャップが出やすい
  • 視覚刺激に対する反射的行動は本能由来
  • 静かな環境を好み、騒音や過干渉が苦手な個体が多い

第3章|グレーハウンドの飼いやすさ・向いている家庭

グレーハウンドは「大型犬」「走る犬」というイメージから、飼育難易度が高いと思われがちですが、実際の飼いやすさは家庭環境との相性に大きく左右されます。

この章では、誰にとっても飼いやすい犬なのか、それとも人を選ぶ犬なのかを明確に整理します。

飼いやすい点

グレーハウンドの大きな特徴は、室内での落ち着きです。十分な運動機会を確保できていれば、家の中では静かに過ごす時間が長く、家具を破壊したり落ち着きなく動き回ったりするケースは比較的少なめです。

また、被毛が短く、日常的なブラッシングやトリミングの手間が少ない点も、飼育負担を軽減します。無駄吠えが少ないため、集合住宅でも条件次第では飼育可能な大型犬と言えます。

さらに、過度な構って要求が少なく、自立した時間を受け入れやすい性格は、共働き家庭にとってもメリットになります。

注意点

一方で、グレーハウンドは「扱いやすい大型犬」と単純に捉えると問題が生じます。最大の注意点は、視覚刺激への反応と瞬発的な行動です。散歩中に突然走り出す小動物や自転車に反応し、強く引っ張ることがあります。

また、体脂肪が少なく皮膚が薄いため、床や家具との接触による擦り傷や、寒さへの配慮が欠かせません。大型犬でありながら骨格は繊細で、滑りやすい床環境は関節や筋肉への負担につながります。

「運動さえさせれば問題ない」と考えるのも誤解で、むしろ生活空間の安全性と静けさが重要になります。

向いている家庭

グレーハウンドに向いているのは、犬に常時刺激や遊びを求めない家庭です。散歩や運動の時間は確保しつつ、家では落ち着いて過ごすスタイルを尊重できる人に適しています。

また、犬の行動を感情ではなく特性として理解し、突然の反応行動を「しつけ不足」と決めつけない冷静さも必要です。室内飼育が前提となるため、滑り止め対策や寝床の確保など、生活環境を整えられる家庭が望ましいと言えます。

向いていない可能性がある家庭

常に犬と遊びたい、活発にコミュニケーションを取りたいと考えている家庭では、グレーハウンドの落ち着きすぎた一面が物足りなく感じられることがあります。

また、小さな子どもが頻繁に走り回る環境や、動きの激しい小型犬と常時同居する環境では、管理が難しくなる可能性があります。屋外飼育や長時間の庭放し飼いを想定している場合も、犬種特性とは合致しません。

初心者適性

グレーハウンドは「初心者不可」と断定される犬種ではありませんが、犬飼育に対する事前理解が浅い初心者には難易度が上がります。

大型犬でありながら繊細な体と独特の行動特性を持つため、「大型犬=丈夫で扱いやすい」という先入観のまま迎えるとギャップが生じやすいです。学習意欲と情報収集を惜しまない初心者であれば対応可能ですが、勢いだけで迎える犬種ではありません。

飼いやすさと家庭適性の整理

項目評価
室内での落ち着き高い
手入れの手間少なめ
刺激耐性低め
環境配慮の必要性高い
人を選ぶか選ぶ
ここが重要ポイント
  • 活発で常に遊ぶ犬ではない
  • 大型犬だが体は非常に繊細
  • 生活環境の整備が飼いやすさを左右する
  • 初心者でも可だが事前理解は必須

第4章|グレーハウンドの飼い方と日常ケア

グレーハウンドの飼育で重要なのは、「よく走らせること」以上に、日常生活をいかに安全で快適に整えるかです。運動能力の高さばかりが注目されがちですが、実際には体の構造や生活リズムへの配慮が、健康維持と問題行動の予防に直結します。

運動量と散歩

グレーハウンドは瞬発力に特化した犬種であり、長時間の持続的運動を必要とするタイプではありません。毎日の散歩は必要ですが、距離や時間を過度に伸ばすよりも、質を重視することが重要です。

目安としては、1日2回、それぞれ30分前後の落ち着いた散歩が基本となります。安全が確保できる場所で短時間のダッシュを取り入れることは有効ですが、常に全力疾走をさせる必要はありません。

注意すべき点として、散歩中の急な飛び出しがあります。視覚刺激に反応して瞬時に加速するため、首輪のみの管理は不向きで、体への負担を分散できるハーネスの使用が推奨されます。

本能行動への配慮

グレーハウンドは視覚で獲物を追う本能が非常に強く残っています。このため、猫や小動物、自転車、走る子どもなどに反射的に反応することがあります。

これはしつけ不足ではなく犬種特性による行動であり、完全に消すことを目標にするのではなく、「起こりにくい環境を作る」「起きたときに制御できる状態にする」ことが現実的です。

散歩コースの選定、リードの長さ管理、興奮しやすい状況を避ける判断力が、飼い主側に求められます。

被毛ケア/トリミング

被毛は非常に短く、定期的なトリミングは不要です。ブラッシングも週に1〜2回程度で十分ですが、皮膚が薄いため、力を入れすぎないことが重要です。

抜け毛は少なめですが、短毛特有の「刺さるような毛」が出やすく、室内では衣類や布製品への付着が目立つことがあります。

また、皮膚トラブルを起こしやすい体質の個体もいるため、シャンプーは頻繁に行わず、汚れが目立つ場合のみ低刺激の製品を使うのが基本です。

食事管理と体重

グレーハウンドは筋肉量が多く体脂肪が少ないため、見た目だけで痩せすぎと判断されやすい犬種です。肋骨が軽く触れる程度は標準範囲であり、過剰な給餌は関節や内臓への負担につながります。

食事は高タンパクで消化の良い内容が適していますが、活動量に見合わない高カロリー食を続けると、急激な体重増加を招くことがあります。

体重の数値だけでなく、筋肉の張りや動きの軽さを観察しながら管理する視点が必要です。

留守番と生活リズム

自立心のある性格のため、グレーハウンドは比較的留守番に適応しやすい犬種です。ただし、長時間にわたる留守番が常態化すると、運動不足や刺激不足から無気力状態になることがあります。

生活リズムは一定に保ち、散歩・食事・休息の時間帯を固定することで精神的な安定につながります。

また、床で長時間横になることが多いため、関節や皮膚を守るためのクッション性の高い寝床を用意することは必須です。

飼い方と日常ケアの要点

項目ポイント
運動短時間・質重視
散歩管理ハーネス推奨
被毛ケア最小限・皮膚配慮
食事適正体重重視
生活環境床・寝床対策必須
ここが重要ポイント
  • 毎日長距離運動が必要な犬種ではない
  • 本能行動は管理で抑えるもの
  • 被毛が短い分、皮膚トラブルに注意
  • 生活環境の質が健康に直結する

第5章|グレーハウンドがかかりやすい病気

グレーハウンドは比較的健康的な犬種とされますが、体型や体質の特殊性から注意すべき疾患や医療上の配慮点があります。この章では不安を煽らず、しかし見落とされやすい現実的な注意点を整理します。

代表的な疾患

グレーハウンドで比較的知られているのが、胃拡張・胃捻転です。大型犬全般に見られる疾患ですが、胸が深い体型のグレーハウンドでは特に注意が必要です。食後すぐの激しい運動を避け、食事を1日2回以上に分けるなどの管理が重要になります。

また、骨折や打撲も発生しやすい傾向があります。これは病気というより体構造上のリスクで、体脂肪が少なく骨が細いため、転倒や衝突時の衝撃を受けやすいことが原因です。

体質的に注意したい点

グレーハウンドは体脂肪が極端に少ないため、麻酔や一部の薬剤に対する反応が一般的な犬種と異なることが知られています。

これは病気ではありませんが、外科処置や検査の際に非常に重要なポイントです。犬種特性を理解していない医療機関では、通常量の麻酔が過剰になる可能性があります。事前にグレーハウンドであることを明確に伝え、経験のある動物病院を選ぶことが安全管理につながります。

遺伝性疾患(あれば)

グレーハウンドは極端に遺伝病が多い犬種ではありませんが、心疾患(心筋症など)が報告されることがあります。ただし、これはすべての個体に当てはまるものではなく、発症率や重症度には個体差があります。

また、視覚を重視する犬種である一方、遺伝性眼疾患の報告は他犬種と比べて特別多いわけではありません。過度な不安視は不要ですが、定期的な健康診断は重要です。

歯・皮膚・関節など

歯については、口が細長く歯列が比較的整っているため、重度の歯列異常は起こりにくい傾向があります。ただし、歯磨き習慣がない場合は歯石は普通に蓄積します。

皮膚は非常に薄く、擦過傷・切り傷・床ずれが起こりやすい点が特徴です。これは病気というより生活環境由来のトラブルで、柔らかい寝床や滑りにくい床材で予防可能です。

関節については、過体重になると一気に負担が増すため、体重管理が最大の予防策となります。

健康面での注意点整理

項目内容
消化器胃拡張・胃捻転に注意
外傷骨折・打撲リスク高め
医療麻酔・薬剤反応に注意
遺伝性心疾患は個体差あり
皮膚傷・床ずれに弱い
ここが重要ポイント
  • 丈夫そうに見えて外傷には弱い
  • 医療面では犬種理解が必須
  • 病気より生活管理の影響が大きい
  • 体重管理が最大の予防策

第6章|グレーハウンドの子犬期の育て方

グレーハウンドの子犬期は、「将来の走る能力を伸ばす時期」ではなく、「安全に家庭犬として定着させるための基礎作りの時期」と捉える必要があります。成犬になってからの落ち着きや扱いやすさは、この時期の関わり方で大きく左右されます。

社会化の考え方

グレーハウンドの社会化で最も重要なのは、「刺激に慣れさせすぎないこと」と「適切な刺激を選ぶこと」のバランスです。

この犬種は視覚刺激への感受性が非常に高く、動くものに対して反射的に反応する傾向があります。そのため、無計画に人混みやドッグランへ連れ出すと、過剰な緊張や混乱を招くことがあります。

社会化は量より質を重視し、静かな環境で落ち着いて人や物音を経験させることが基本です。成長過程で「落ち着いて状況を観察する」経験を積ませることが、将来の衝動的行動の抑制につながります。

しつけの方向性

グレーハウンドは強い指示や反復訓練を必要とする犬種ではありません。むしろ、圧の強いしつけは萎縮や無反応につながりやすく、逆効果になることがあります。

しつけは「命令を従わせる」よりも、「落ち着いた行動が結果的に得になる」と理解させる方向が適しています。座れ・待てといった基本動作も、短時間・低刺激環境で行う方が定着しやすいです。

視覚優位の犬種であるため、声よりも動作や環境変化に反応しやすい点を理解した対応が必要です。

問題行動への向き合い方

子犬期に見られる突然のダッシュ、飛びつき、追跡行動は、多くの場合「問題行動」ではなく犬種特性と成長過程によるものです。

これらをすべて止めようとすると、かえってストレスを溜め込み、別の形で行動問題が出ることがあります。重要なのは、起きる状況を予測し、危険にならないよう管理することです。

叱るよりも、興奮が高まる前に環境を切り替える、刺激を減らすといった対応が現実的で効果的です。

運動と知的刺激

子犬期のグレーハウンドに長距離運動や全力疾走は不要です。骨や関節が未成熟な時期に過度な運動をさせると、将来的な故障リスクが高まります。

運動は短時間の散歩と、室内での軽い遊びで十分です。それ以上に重要なのが、落ち着いて考える時間を作ることです。

知育玩具や簡単な探索遊びは、視覚と判断力を適度に使わせる良い刺激になりますが、過度な興奮を招かない内容を選ぶ必要があります。

自立心の育て方

グレーハウンドは元々自立心のある犬種ですが、子犬期に過度に依存させると、成犬になってから分離不安を起こす可能性があります。

常に人が構うのではなく、「何も起きない時間」を安心して過ごせる経験を積ませることが重要です。
ケージやベッドで静かに過ごす時間を日常に組み込み、ひとりで落ち着ける環境を整えることが、精神的な安定につながります。

子犬期に重視すべきポイント

項目内容
社会化刺激は選別して与える
しつけ圧をかけない穏やかな対応
問題行動管理と予測が中心
運動短時間・関節配慮
自立心ひとり時間を育てる
ここが重要ポイント
  • 子犬期に走らせる必要はない
  • 問題行動の多くは犬種特性由来
  • 強いしつけは逆効果になりやすい
  • 自立心は抑えず育てる

第7章|グレーハウンドの費用目安

グレーハウンドの飼育費用は「大型犬としては標準的」ですが、体の繊細さや医療面の配慮から、想定外の出費が発生する可能性もあります。この章では、日本国内で一般的に想定される現実的な費用感を整理します。

初期費用

グレーハウンドの初期費用には、迎え入れ時の犬代に加え、大型犬特有の設備費が含まれます。

犬の価格はブリーダーや血統、年齢によって幅がありますが、成犬譲渡や引退犬を迎えるケースもあり、必ずしも高額とは限りません。

必要となる備品としては、大型犬対応のケージやベッド、ハーネス、滑り止めマットなどが挙げられます。特に寝床は消耗が早く、クッション性の高いものを選ぶ必要があります。

年間維持費

年間維持費の中心は、食費・医療費・消耗品です。グレーハウンドは見た目ほど食事量が多い犬種ではありませんが、体質に合ったフード選びが重要になります。

医療費については、定期健診やワクチンなどの一般的な費用に加え、万が一の外傷や検査に備えた余裕があると安心です。

トリミング費用はほぼ不要ですが、爪切りやシャンプーなどの最低限のケアは発生します。

費用面の注意点

注意すべきなのは、突発的な出費です。骨折や外傷、検査時の麻酔対応など、犬種特性に関連した医療費が一時的に高額になることがあります。

また、大型犬サイズのベッドやウェア、防寒用品は小型犬用より高価になりやすく、買い替え頻度も考慮する必要があります。

「トリミング代がかからないから安い」と単純に考えるのは誤解で、総合的には中〜大型犬相当の維持費がかかります。

費用目安の整理

項目目安
初期費用約20〜40万円前後
年間維持費約20〜30万円前後
トリミングほぼ不要
医療費個体差・突発費用あり
備品大型犬価格帯
ここが重要ポイント
  • 大型犬として標準的な費用感
  • 医療・外傷による突発費用に備える
  • 備品は大型犬用で高め
  • 「安く飼える犬種」ではない

まとめ|グレーハウンドを迎える前に知っておきたいこと

グレーハウンドは「世界最速の犬」「運動量が多く扱いにくい大型犬」というイメージが先行しやすい犬種ですが、実際の家庭生活ではその印象と大きなギャップがあります。短距離で爆発的な運動能力を発揮する一方、日常生活では非常に省エネで、静かに横になって過ごす時間を好む傾向があります。

ただし、その落ち着きは「何もしなくていい」「雑に扱っても丈夫」という意味ではありません。体脂肪が少なく皮膚や骨格が繊細であること、視覚刺激に対する反射的行動が残っていることなど、理解しておくべき犬種特性は明確です。
飼いやすさは高低で語れるものではなく、「合う家庭には非常に飼いやすいが、合わない環境ではストレスが出やすい犬種」と整理するのが現実的です。

この犬種に向いている人

  • 犬に常時活発さや愛嬌を求めない
  • 落ち着いた家庭環境を整えられる
  • 犬種特性を理解し、感情ではなく構造・本能で行動を捉えられる
  • 室内環境(床・寝床・防寒)を丁寧に管理できる

向いていない人

  • 大型犬=丈夫で雑に扱えると考えている
  • 常に一緒に遊び、構ってほしいタイプの犬を求めている
  • 動きの激しい小動物や小型犬と無管理で同居させたい
  • 犬の突発的行動を「しつけ不足」と捉えてしまう

現実的な総評

グレーハウンドは決して万人向けの犬種ではありませんが、特性を正しく理解した家庭にとっては、非常に静かで共存しやすいパートナーになります。

見た目やスピードのイメージだけで判断せず、「どんな時間を犬と過ごしたいのか」を明確にした上で選ぶことが、後悔のない迎え方につながります。

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