ビションフリーゼの子犬は、ふわふわの白い毛と人懐っこい性格で、多くの家庭に迎えられています。可愛らしさに惹かれてお迎えする人は多いものの、ビションは「育てやすい小型犬」というイメージだけで判断すると、後からケアの大変さやしつけの難しさに戸惑うことも少なくありません。
特に子犬期の育て方は、その後の性格・健康・毛質の状態に大きく影響します。このガイドでは、
- 生後2〜3ヵ月の基礎準備
- 社会化とトレーニングの進め方
- 毛玉を作らないケア習慣
- 食事・運動・健康管理の基礎
- 1歳までに必ずやっておくべきこと
を段階的にまとめています。初めての人でも迷わないよう、ビションフリーゼ特有のポイントを整理しながら解説します。
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ビションフリーゼの子犬に共通する特徴を理解する

ビションの子犬期は「性格形成」「毛質の基礎」「生活リズムづくり」の3つが重要。ここを理解すると育て方の方向性がブレにくくなります。
① 甘えん坊で人との距離が近い
ビションフリーゼは成犬・子犬を問わず“人に依存しやすい”傾向が見られます。子犬期は特に、飼い主の後をついて回るような行動が多く、スキンシップを強く求めがちです。このため、
- 「ずっと一緒にいたい」性質
- 留守番が苦手になりやすい
- 人との関わりで安心感を得る
という特徴を踏まえ、あえて短時間の離れる練習が必要になります。
② とても明るく社交性があるが“繊細”
外見のふわふわした印象のまま、性格は明るく柔らかく、人や犬に対して友好的なことが多いです。しかし同時に、
- 大きな音に敏感
- 叱られると萎縮しやすい
など、精神的な繊細さが見られる個体も多く、怒鳴る・脅すような叱り方は逆効果です。ポジティブトレーニングが向いています。
③ 被毛は成犬のように見えても「柔らかく毛玉ができやすい」
ビションフリーゼの子犬は、成犬のように白くふわふわしていても、毛質がまだ未成熟で、
- もつれやすい
- 体の構造に沿ってフェルト化しやすい
- 蒸れやすい
という“子犬特有の毛質”を持っています。この時期に 正しいブラッシングを習慣化することは、1歳以降の毛玉づくりに直結します。
④ 体力は小型犬として標準だが無理は禁物
遊び好きで動きが活発ですが、過度な運動やジャンプは関節に負担がかかるため、
- 滑りにくい床
- 高いソファ・ベッドへのジャンプ防止
- 適度な休憩
この様な配慮が必要です。
生後2〜3ヵ月|お迎え直後に必ず整える“生活の基礎づくり”

子犬を迎えた最初の2〜3週間は、今後の生活すべての土台になります。ここで環境・習慣・安心感を整えることが、しつけの成功率を大きく左右します。
① 新しい環境に慣れさせる「静かな3日間」
子犬を迎えてすぐは、環境の変化でストレスが大きい時期です。特にビションフリーゼは人への依存性が高い一方で、繊細な面も持つため、最初の3日間は以下が大切です。
- かまいすぎない
- 来客は避ける
- 名前を呼びすぎない
- ケージを「落ち着く場所」として認識させる
この期間は「慣れさせる」ことが目的で、積極的なしつけはまだしません。
② ケージ・サークルは安心の拠点としてセット
ケージやサークルは罰の場所ではなく、休むための安全基地です。
- ケージ:寝る・落ち着く場所
- サークル:遊ぶ・生活する場所
- トイレ:サークル内に配置し、導線を明確に
特にビションは動きが軽快なので、狭すぎるケージだとストレスが溜まりやすいため、寝返りが十分できるサイズが望ましいです。
③ トイレトレーニングは「最初の72時間」で方向性が決まる
ビションフリーゼはトイレを覚えるスピードが比較的早い犬種に分類されることがありますが、子犬期に失敗が続くと定着が遅くなります。
- 起きた直後
- 遊んだ後
- 食後
- 寝る前
これらのタイミングで必ずトイレに誘導します。成功したら静かに褒める事が大切です(興奮させすぎない)。
叱る必要はありません。ビションは繊細なので、恐怖が上回ると逆に粗相の頻度が増えることがあります。
④ 食事の基本|切り替えは必ず“段階的”に
お迎え直後は、ブリーダーやショップで食べていたフードと同じものを基本にします。急なフード変更は、子犬の消化器への負担が大きいからです。
- 1日3〜4回に分ける
- 食欲・うんちの状態を毎日チェック
- 水は常に新鮮なものを用意
- 食器は口の形状に合った浅めのものが適切
ビションは涙やけが起きやすいため、将来的なフード選びにもつながりますが、お迎え直後は環境変化のストレスを避けることを最優先にします。
⑤ 初日の夜泣き対策
ビションフリーゼは孤独感を強く感じやすく、最初の夜に泣くことがよくあります。とはいえ、抱き上げて寝室に連れてくると、依存が強まりやすい傾向があるため注意が必要です。
- ケージは寝室の近くに置く
- 明かりを薄くする
- 飼い主の匂いがついたタオルを入れる
- 過度に反応しすぎない
「完全に無視」は逆効果なこともあるため、声をかける程度の“安心のサイン” を与えるのが適しています。
⑥ 最初のワクチン状況を必ず確認
ビションフリーゼは活発な犬種ですが、ワクチンが終わるまでは外出や散歩は避ける必要があります。
- 接種日
- 次回接種の予定
- 獣医師の指示(地域によりスケジュールが違うこともある)
子犬期の感染症対策は非常に重要です。
生後3〜4ヶ月|社会化の黄金期に“性格の基礎”をつくる

この時期は一生に一度の「社会化の黄金期」。人・音・環境・物・触られる感覚など、未来の性格に直結する大切な学習期間です。
ここでどれだけ経験値を積ませられるかで、吠え・ビビり・分離不安・他犬との相性が大きく変わります。
① 人に慣れる練習|様々なタイプの人と触れ合う
ビションフリーゼは基本的に社交性が高いものの、子犬期に十分な触れ合いがないと
- 初対面の人を怖がる
- 家族以外を拒否する
- トリミングで極度に緊張する
という問題が出やすくなります。
- 高齢の人
- 子ども
- 帽子の人
- マスクの人
- 大きな声の人
など、“見た目・声・動き”が違う人間に慣れさせることが大切です。抱っこの仕方、体を触られる感覚にも慣れさせていきます。
② 音・環境への慣れ|将来の“ビビり癖”を防ぐ
この時期にいろいろな生活音を経験させておくと、成犬になっても落ち着きやすくなります。
- ドライヤー
- 扇風機
- 洗濯機
- 食洗器
- 掃除機
- 車のエンジン音
- インターホン
ビションは繊細な一面があり、急な音・予測できない刺激が苦手な個体も多いため、短時間でゆっくり慣らすことが重要です。
③ 他の犬との接触は“質”が重要
社会化期に最も失敗しやすい部分です。
よくあるミス
- 無理にドッグランへ連れていく
- 体格差が大きい犬と遊ばせる
- 相性が悪い犬にしつこく接触させる
これは逆効果で、犬嫌いの原因になります。
正しい進め方
- 同サイズの犬
- 気質が穏やかな成犬
- ワクチン接種済みの犬
- 飼い主がコントロールできる相手
こちらと相手のストレスサイン(尾・耳・姿勢)を確認しながら進めます。
④ トイレ成功率を安定させる
この時期は「できたりできなかったり」が続きやすいタイミングです。
- 生活リズムでトイレの間隔が変わる
- 遊びに夢中で気づくのが遅れる
- サークルの外で過ごす時間が増える
成功率を安定させるためにサークル外で遊ぶ時間は短めにし、誘導のタイミングを固定、成功時は落ち着いて褒めるということを徹底します。叱る必要はありません。
⑤ 甘噛みは“正しい対処”で消える
ビションフリーゼの子犬は、人との距離が近い分、甘噛みが起きやすいです。これは成長過程で自然な行動ですが、対応を誤ると癖になります。
NG対応
- 大声で叱る
- マズルをつかむ
- 手で遊ばせる
これらは逆効果です。
良い対応
- 噛んだら即座におもちゃに切り替える
- 興奮しすぎたら一旦クールダウン
- 噛みやすい手の動きを見直す
歯がゆいから噛んでいるだけの時期なので、正しい誘導でほぼ改善します。
⑥ 子犬の体力に合わせた散歩練習
ワクチンが終わっても、初回の散歩は慎重に行う必要があります。
- バッグや抱っこで外の景色・音を見せる
- 歩く距離は短く
- 土・アスファルト・芝生など“足裏の刺激”を経験させる
- 人・犬・車の動きに慣れさせる
ビションは明るい性格ですが、初めての散歩で怖い経験をすると、外に出たがらなくなることもあります。
⑦ 基本のしつけをゆっくり始める
社会化と同時に、生活に必要な“基礎トレーニング”を始めます。
- 呼び戻し(おいで)
- 名前を呼ばれたら見る
- 軽いアイコンタクト
- ケージ・ハウスの練習
- 「おすわり」・「まて」(短時間)
ビションは褒められるのが大好きなので、ポジティブトレーニングが非常に効果的です。
生後4〜6ヶ月|しつけが本格化する“学習期”

この時期は体が成長し、感情表現も豊かになり、行動範囲が一気に広がるタイミングです。
良い習慣と悪い習慣がはっきり分かれるため、ビションフリーゼ特有のポイントを押さえながらトレーニングを進めることが大切です。
① 思春期の“反抗期”が始まる犬もいる
生後5〜6ヶ月になると、ホルモンや好奇心の変化から
- 呼んでも無視する
- 興奮しやすくなる
- 遊びの要求が強くなる
といった行動が見られることがあります。これは一般的に「犬の思春期」と呼ばれるもので、ビションにも起こり得ます。
- 叱らず落ち着いたルールを続ける
- 一貫性のある対応
- 興奮したら一旦距離を置く
- 運動や刺激不足を見直す
ビションは甘えん坊のため、反抗というより“気持ちの波”が大きくなる印象です。
② トイレの成功率を“ほぼ100%”に引き上げる
この時期に成功率を高めておくと、成犬になってからの失敗が格段に減ります。
- 場所:トイレの位置を変えない
- 導線:遊ぶ場所とトイレの距離を適切に
- タイミング:排泄のパターンを把握する
ビションは環境に敏感な犬種のため、トイレの移動は混乱の原因になります。
③ 甘噛みの終盤|ここでの対応で“本当の癖”になる
甘噛みのピークが落ち着く時期ですが、
- 人の手で遊ぶ
- 興奮して噛む
- 歯の生え変わりでムズムズする
などの理由でまだ残る犬もいます。
- 歯固めおもちゃを用意
- 興奮しすぎないよう短めの遊び
- 噛んだら即座におもちゃに切り替える
叱るよりも“正しい選択肢”を提示することが重要です。
④ 社会化の継続|1回の失敗で苦手が固定される時期
社会化期は終わりに近づきますが、刺激の受け取り方を決めるのはまだこれからです。
- 初めての場所
- 初めての人
- 初めての犬
- 生活音
- トリミングサロン
- 動物病院
特にビションフリーゼは、トリミングが必須の犬種 のため、サロン慣れは絶対に外せません。
- 予約前にサロンの雰囲気だけ見せる
- トリマーに軽く触ってもらう
- 短時間のお試しコースを使う
「嫌な記憶」がつくと大きなストレスになるため、慎重に進めます。
⑤ 散歩の質を高める
散歩ができるようになると、刺激を求める傾向も強まります。
- 引っ張り癖が出ないよう、リードは短めで
- 他犬に興奮したら距離を取る
- 匂い嗅ぎの時間も大切に
- コマンド練習を挟む(おすわり・まて・アイコンタクト)
ビションは運動量が多すぎない犬種ですが、精神的な刺激 は必要です。
⑥ ごはんの量と質を見直す時期
体が急激に成長し、エネルギー消費も増えます。
- 子犬用フードはまだ継続
- 体重を毎週チェック
- 食いつきの変化を見ながら調整
- 涙やけが出やすい子は獣医相談が有効
急なフード変更は避け、消化器に負担を掛けないようにします。
⑦ ケージ・ハウス練習の本格化
生後4〜6ヶ月は自立心が育つ時期です。この時期にハウスに慣れさせると、成犬になってからの
- 留守番
- 移動
- 動物病院
- 旅行
がスムーズになります。
- 入ったら静かに褒める
- 扉は最初から閉めすぎない
- 中にいる時間を少しずつ伸ばす
ビションは人に依存しやすいため、この時期のハウス練習は非常に効果的です。
生後6〜9ヶ月|成犬へ向かう“安定期”に身につけたい習慣

見た目はほぼ成犬に近づきますが、中身はまだまだ子どもの時期。エネルギーが増え、好奇心も旺盛になるため「落ち着き」「集中」「我慢」を教える絶好のタイミングです。
ここで教育を怠ると、1歳以降に問題行動が固定される可能性があります。
① 落ち着く練習を始める
この時期のビションフリーゼは遊びの要求が増え、興奮スイッチが入りやすくなります。
- マットで休む
- 人が来ても飛びつかない
- 呼ばれたら落ち着いた状態で戻る
「興奮したまま叱る」のは逆効果で、落ち着かせる経験を積ませることが大切です。
② 散歩の質をさらにアップさせる
体力が安定してくるため、散歩内容もバージョンアップします。
- 匂い嗅ぎの時間をしっかり確保
- アイコンタクトを合図で取れるように
- 人や犬とすれ違う練習
- 興奮しやすい環境を避けすぎない
ビションは吠えにくい犬種と言われることもありますが、環境刺激に敏感な個体も多いため「適度な刺激」との距離感が大切です。
③ 体重と骨格の変化に注意
成長が一気に落ち着く時期ですが、骨格・筋肉のバランスはまだ整いません。
- 急な段差ジャンプは避ける
- 滑りやすい床は必ず対策
- 運動後は適度に休ませる
膝蓋骨脱臼などの関節トラブルを防ぐため、毎日の環境管理が大事です。
④ トリミングは“成犬頻度”へ移行
巻き毛が密になるため、毛質がよりビションらしく変化する時期です。
- 月1〜1.5回のトリミングを継続
- 自宅でのブラッシングは必須
- 毛玉の予兆(もつれ)はすぐに対処
毛玉を放置 → フェルト状 → 皮膚が蒸れる → 皮膚炎という流れになりやすいため、この時期のケア習慣はとても重要です。
⑤ 分離不安を防ぐ“独立性”の練習
ビションは非常に人懐っこい分、甘えん坊で依存の強い傾向があります。この時期に
- 短時間の留守番
- ハウスで静かに過ごす練習
- 常にくっつかせない工夫
などの工夫をすることで、成犬の分離不安を防ぎやすくなります。
⑥ コマンドの精度を高める
社会化期に身につけた基本トレーニングを“実践レベル”にしていく時期です。
- おすわり、まて、を持続できるように
- まて、を少し長めに
- 呼び戻しはどんな環境でもできるように
- アイコンタクトで注意を切り替えやすくする
ビションは褒められるのが大好きなので、成功体験を多く積ませると理解が早いです。
⑦ フードを成犬用へ移行する準備
生後6〜9ヶ月は、食事の切り替えを検討し始める時期です。
- 早すぎる切り替えは栄養不足の原因になる
- 獣医師の指示に従うのが安全
- 徐々に混ぜながら移行する
- 涙やけ・皮膚の状態も見ながら選ぶ
ビションは皮膚トラブルや涙やけが出やすい傾向があるため、フードの質は特に重要です。
⑧ 初めてのヒート(女の子)・マーキング(男の子)
個体差がありますが、この時期に性成熟の変化が見られることがあります。
- 初回のヒートが来ることがある
- 血液・体調の変化に注意
- 外出は慎重に(他犬との接触に配慮)
- マーキングが増える
- 匂いへの興味が強まる
どちらも自然な成長過程であり、必要以上に心配する必要はありません。
生後9〜12ヶ月|成犬直前の“総仕上げ”と生活リズムの安定化

外見はほぼ成犬ですが、心と体はまだ未成熟な時期。1歳までに定着した習慣は、その後の一生に影響します。
ビションフリーゼ特有の「甘え・繊細さ・毛量・社交性」を理解しながら、生活の最終調整を行う重要なフェーズです。
① 心が安定しやすい時期。“自立”と“安心”のバランスを整える
生後9〜12ヶ月になると、感情の波が落ち着き、子犬期のような不安定さが減ってきます。ただしビションフリーゼは、
- 人との距離が近い
- 甘えん坊で依存しやすい
- 一緒にいると安心する
という特徴が強いため、「自立心を育てる練習」はまだ必要です。
- 飼い主が離れている時間を自然に増やす
- 静かに過ごす練習(ハウス・マット)
- 過度に抱っこや密着に頼らない生活
- スキンシップと距離のバランス
依存が強くなると、成犬になってからの“分離不安”のリスクが高くなります。
② トリミングの完成形が決まる
この時期に 毛質が固まり、ボリュームが安定 します。ビションらしい丸いシルエットを作るため、トリミングの頻度と質を維持することが大切です。
- 1〜1.5ヶ月に1回のトリミングは継続
- 自宅のブラッシングはほぼ毎日
- 毛玉は根元から確認し、もつれを放置しない
- 耳の内側・わき下・足裏の毛は特に注意
「子犬だから毛玉ができる」ではなくビションは一生、毛玉ができやすい犬種 です。この時期のケア習慣が“成犬の美しい被毛”に直結します。
③ 散歩・運動は“精神刺激”を重視
体力のピークはまだ先ですが、運動量は成犬に近づきます。
- 歩くだけでなく“匂い嗅ぎ”で脳を使わせる
- 他犬との距離感を適切に取る
- 興奮しすぎる場所ではコントロール練習
- 散歩中に触れられる練習も継続
身体能力より、メンタルのコントロール がこの時期の散歩の目的です。
④ フードを成犬用に切り替える
多くの家庭では、9〜12ヶ月頃にフードを成犬用へ変更します。ただし、個体差があるため 獣医師に相談するのが確実 です。
- いきなり切り替えず混ぜながら移行
- 便の状態・食いつきを必ず観察
- 涙やけの出方を記録する
- 活動量に対して適切なカロリーか確認
ビションは、
- 皮膚
- 涙やけ
- 消化器
などで悩むことがあるため、この時期のフード選びは特に慎重に行います。
⑤ 問題行動を放置しないこと
9〜12ヶ月は“問題行動の癖が固定しやすい時期”です。
代表的な例
- 吠えやすくなる
- 噛み癖が続く
- 要求吠え
- 飛びつき
- 嫌がると逃げる
- トイレの失敗が時々ある
これらは一度癖になると、成犬以降に直すのが難しくなります。
解決方法
- 生活リズム(寝る・遊ぶ・運動)を整える
- 興奮前に刺激を減らす
- 良い行動を褒めて強化する
- 嫌がるケアは短時間から慣らす
- トレーニングの一貫性を保つ
特にビションは“褒められると伸びる性格”なので、ポジティブトレーニングが非常に合います。
⑥ 歯周病予防の本格スタート
永久歯が生え揃うこの時期から、歯磨き習慣の定着 が必要です。
- 最初は歯茎を触るところから
- ガーゼから始める
- 無理に歯ブラシを入れない
- 噛むおもちゃで補助
ビションは小型犬の中でも歯周病リスクが高いため、1歳前後からの習慣化が非常に重要です。
⑦ 成犬用の生活リズムを作る
1歳までに生活サイクルを安定させると、その後の飼いやすさが大きく変わります。
- 食事:朝・夕の2回
- 散歩:1日2回(20〜30分)
- 遊び:頭を使う遊びを中心に
- ケア:毎日のブラッシング
- 睡眠:子犬ほど長くないが、十分必要
生活の質が安定していないと、行動の不安定さにつながります。
1歳を迎える前に確認すべき最終チェック

1歳は「子犬卒業」のタイミング。ここまでに積み上げてきた習慣・しつけ・生活の質が、そのまま成犬期の基礎になります。ビションフリーゼ特有の性質を踏まえて、1歳までに整えておきたい最終チェックポイントをまとめます。
① 成長の最終確認|体重・体格・行動の変化を見直す
ビションフリーゼの成長は、生後9〜12ヶ月でほぼ安定します。このタイミングで体格や行動をしっかり見直しておくと、将来の健康管理に役立ちます。
- 体重は適正か
- 食事内容は合っているか
- 早食い・偏食はないか
- 皮膚や被毛の状態
- 耳・涙やけのケア状況
- 散歩での落ち着き
- 怖がり・興奮の傾向
ここで問題があれば、早めに軌道修正すると成犬期が格段に楽になります。
② トイレ・生活リズムの“最終安定化”
1歳時点で“ほぼ完璧”にしたい項目です。
- トイレの成功率
- 留守番の落ち着き
- ケージで静かに過ごせる
- 夜泣きや要求吠えが残っていないか
- 散歩前の興奮をコントロールできるか
ビションは甘えん坊な性格のため、生活の一定リズムを整えることで精神の安定につながります。
③ トリミング習慣が“楽しい体験”になっているか
ビションにとってトリミングは生涯続くケア。ここで「苦手」や「恐怖」が固まってしまうと、毎回ストレスが大きくなります。
- トリマーに体を預けられる
- 足先のケアに抵抗が少ない
- 目周りのカットを嫌がらない
- サロンの雰囲気で落ち着ける
もし苦手が強く残っている場合は、
- おうちでの練習
- 短時間の予約
- 信頼できるトリマーの継続利用
などで改善していくことができます。
④ 健康診断で成犬準備を整える
1歳前後で一度、獣医師の健康チェックを受ける家庭が多いです。
- 体重・体脂肪
- 避妊・去勢の検討
- 歯石・歯肉炎
- 関節の状態
- 皮膚や外耳の状態
ビションは皮膚・耳・涙やけ・歯のケアが特に重要なので、1歳時点のチェックは今後の健康維持に大きく役立ちます。
⑤ ビション特有の“依存心”のコントロール
ビションフリーゼは、性格の良さと引き換えに「人に依存しやすい」傾向が強い犬種です。
- 離れても落ち着けるか
- 1人遊びができるか
- 常にくっついていないと不安がるか
- 外出準備でソワソワしすぎないか
依存が強まると、成犬期に分離不安へ発展する可能性があります。必要なら、生活リズムを見直し、自立練習を強化します。
⑥ 社会化の維持ができているか
子犬期に終わりはありません。1歳になっても社会化は続ける必要があります。
- 新しい場所を経験
- 新しい人と触れ合う
- 他犬との距離感を保つ
- 動物病院慣れ
- 公共の場でのマナー練習
社会化が止まると、徐々に警戒や不安が強くなりやすい犬種です。
⑦ 成犬の生活へスムーズに移行するための最終ポイント
1歳を迎える頃には、子犬期とは違う視点で生活を整えます。
- 食事は朝夕の2回で安定
- 散歩は日課として確立
- 自宅での過ごし方が落ち着いている
- ケアに時間を使う習慣が自然にできている
- 必要な遊び・刺激の量を把握している
これらが整うと、ビションらしい明るさ・柔らかさ・愛情深さを最大限引き出せる成犬期に入ります。
まとめ|ビションフリーゼは「育てた分だけ魅力が深まる犬」
ビションフリーゼの子犬期は、
- 甘えん坊で人懐こい
- 繊細で優しい
- 被毛ケアが必須
という特徴を持ちながら、確実に育てた分だけ「良さが際立つ犬種」です。1歳までに
- 社会化
- 基本のしつけ
- トリミング習慣
- 自立心
- 生活リズム
をしっかり整えておくことで、成犬期の暮らしが驚くほどスムーズになります。
ふわふわの白いシルエットの奥にある“賢さ・明るさ・家庭犬としての適性”を引き出すためには、子犬期の丁寧な育て方が何より重要です。
このロードマップを基準に、ビションフリーゼとの生活をより楽しいものにしてください。

