セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリア原産の嗅覚猟犬です。英名では Appennine Hound、または Italian Hare-hunting Dog と表記されるため、日本語では「アペニン・ハウンド」と呼ばれることもあります。FCIでは犬種番号375、グループ6の嗅覚ハウンド系犬種として、2026年2月11日に暫定公認されています。
この犬種は、イタリアのアペニン山脈周辺で、主にウサギ猟に使われてきた中型のセントハウンドです。アフガン・ハウンドのような長毛のサイトハウンドではなく、地面のにおいを追って獲物を探すタイプの猟犬です。スムースタイプとラフタイプがあり、外見は素朴で実用的な猟犬らしさがあります。
第1章|セグージョ・デッラッペンニーノの基本的な特徴

セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリア原産の中型嗅覚猟犬です。山岳地帯や起伏のある環境でウサギを追う猟犬として発展してきた犬種で、軽快な体、優れた嗅覚、持久力、猟欲を持ちます。日本ではほとんど見かけない非常に珍しい犬種であり、一般的な家庭犬としての情報も限られています。愛玩犬というより、実猟を背景に持つハウンドとして理解することが重要です。家庭で飼う場合は、運動量、におい追い、呼び戻し、吠え、脱走対策を考える必要があります。
原産と歴史
セグージョ・デッラッペンニーノの原産国はイタリアです。イタリア語では Segugio dell’Appennino と表記されます。英名では Appennine Hound、または Italian Hare-hunting Dog と呼ばれます。日本語では、セグージョ・デッラッペンニーノ、アペニン・ハウンド、アペニン・セントハウンドなどと表記されることがあります。
犬種名の「アペンニーノ」は、イタリア半島を縦断するアペニン山脈に由来します。この犬種は、イタリアの山岳地帯や丘陵地帯で、主にウサギ猟に使われてきた嗅覚猟犬です。英名に Italian Hare-hunting Dog と入る通り、ウサギ猟との関係が非常に強い犬種です。
ここで大切なのは、セグージョ・デッラッペンニーノはアフガン・ハウンドのようなサイトハウンドではないという点です。アフガン・ハウンドは視覚で獲物を追う長毛の猟犬ですが、セグージョ・デッラッペンニーノはにおいを追うセントハウンドです。名前に「ハウンド」が付いていても、性質も外見も大きく異なります。
セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリアのセグージョ系犬種のひとつです。イタリアには、セグージョ・イタリアーノ・ア・ペロ・ラソ、セグージョ・イタリアーノ・ア・ペロ・フォルテ、セグージョ・マレンマーノなど、複数の嗅覚猟犬が存在します。その中でセグージョ・デッラッペンニーノは、アペニン山脈周辺の環境に適応してきた中型の猟犬として位置づけられます。
この犬種は、もともと実猟を目的に発展してきました。起伏のある山地や林、草地を歩き回り、においをたどってウサギを見つけ、猟師に知らせる役割を担ってきたと考えられます。そのため、家庭犬として見る場合も、単に「珍しいイタリア犬」ではなく、嗅覚と持久力を使って働く猟犬として理解する必要があります。
セグージョ・デッラッペンニーノは、歴史的にはイタリア国内で猟犬として知られていたものの、国際的な公認犬種としては比較的新しい扱いです。FCIでは2026年2月11日に暫定公認され、犬種番号375、グループ6の嗅覚ハウンドおよび関連犬種に分類されています。これは、国際的な犬種整理の中ではかなり新しい部類です。
日本国内では、ほぼ見かけることのない犬種と考えてよいでしょう。一般的なペットショップで流通する犬種ではなく、国内ブリーダー情報も非常に限られる可能性があります。迎える場合は、イタリアを中心とした海外情報、犬籍団体、現地ブリーダー、輸送、検疫などを確認する必要が出てくるでしょう。
また、見た目だけでは他のセグージョ系犬種やミックス犬、ビーグル系、ポインター系、スモールハウンド系と混同される可能性があります。セグージョ・デッラッペンニーノとして迎えるなら、血統書や登録情報、親犬の情報を確認することが重要です。
この犬種は、スムースタイプとラフタイプの被毛がある点も特徴です。スムースタイプは短く滑らかな被毛を持ち、ラフタイプはやや粗めの被毛を持ちます。どちらも猟犬として実用的な被毛であり、華美な長毛犬ではありません。
性格面では、セントハウンドらしく、においへの強い興味、探索欲求、独立心、持久力があると考えるべきです。人の横にぴったり付いて指示を待つ犬というより、においを取ると自分で考えて進もうとするタイプです。家庭で飼う場合は、呼び戻し、リード管理、脱走対策が重要になります。
セグージョ・デッラッペンニーノは、猟犬としての本能が強い犬です。散歩中ににおいを追い始める、鳥や小動物に反応する、茂みや山道を探索したがるなどの行動が出る可能性があります。完全なノーリード管理は非常に慎重に考える必要があります。
また、セントハウンドは吠え声を使って猟師に知らせる役割を持つことがあります。そのため、個体によっては声が出やすい可能性があります。住宅密集地では、吠えや遠吠え、要求吠えが問題になる場合もあります。
歴史を整理すると、セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリアのアペニン山脈周辺でウサギ猟に使われてきた実用的な嗅覚猟犬です。アフガン・ハウンドやイタリアン・グレーハウンドとはまったく別の犬種であり、家庭で迎える場合も「ハウンドらしいにおい追いと猟欲」を前提に考える必要があります。
体格とサイズ
セグージョ・デッラッペンニーノは、中型の嗅覚猟犬です。体高はオスでおおよそ44〜50cm前後、メスでおおよそ42〜48cm前後が目安とされています。体重はおおよそ10〜18kg前後で、軽快に動ける猟犬らしい体格です。
体つきは、重厚な大型犬ではなく、山地や起伏のある場所を動き回るための軽さと持久力を備えています。筋肉はありますが、過度に重いタイプではありません。ウサギ猟に使われてきた犬として、素早く方向転換し、においを追いながら長く動ける体が求められてきたと考えられます。
頭部は猟犬らしく、すっきりとした印象を持ちます。耳は垂れ耳で、嗅覚猟犬らしい柔らかい表情を作ります。目は穏やかに見えることがありますが、においを取った時には集中力が強く出る犬種と考えた方がよいでしょう。
体高40cm台の犬なので、日本の家庭にも入りそうに見えます。しかし、サイズだけで飼いやすさを判断するのは危険です。セグージョ・デッラッペンニーノは猟犬であり、運動量と探索欲求を持つ犬です。短い排泄散歩だけでは不十分になりやすいでしょう。
中型犬としての力もあります。大型犬ほどの制御力は必要ないかもしれませんが、においを追って急に引っ張る、鳥や小動物に反応する、茂みに入りたがるといった行動が出ると、散歩管理は簡単ではありません。
体重は10〜18kg前後とされますが、個体差があります。痩せすぎても筋肉が不足しますし、太りすぎると猟犬としての軽快さが失われます。体重管理では、肋骨が軽く触れるか、腰のくびれがあるか、筋肉が保たれているかを確認します。
セグージョ・デッラッペンニーノは、体格としては日本の住宅でも飼えそうに見えますが、本質は活動的なセントハウンドです。散歩時間、運動環境、におい嗅ぎの時間、安全なリード管理を用意できるかが重要になります。
被毛の特徴
セグージョ・デッラッペンニーノには、スムースタイプとラフタイプがあります。スムースタイプは短く滑らかな被毛を持ち、ラフタイプはやや粗めでワイヤー寄りの被毛を持つと考えると分かりやすいです。
どちらの被毛も、猟犬として実用的なものです。アフガン・ハウンドのような長く流れる飾り毛はなく、山地や草地で動くために適した素朴な被毛です。
スムースタイプでは、ブラッシングは比較的簡単です。ラバーブラシなどで抜け毛を取り、皮膚の状態を確認します。短毛でも抜け毛はあります。
ラフタイプでは、スムースタイプよりも毛が粗く、汚れや草の種が絡みやすい場合があります。散歩後には、足先、腹部、耳まわり、尾まわりに草の種や小枝が付いていないか確認します。
毛色については、犬種標準の範囲を確認する必要がありますが、一般的には猟犬らしい実用的な色合いが見られます。日本で流通している犬種ではないため、実際に迎える場合は、親犬や犬舎の情報を確認する必要があります。
被毛ケアで重要なのは、見た目の美しさよりも、皮膚と体の状態を確認することです。山道や草むらを歩くような生活では、ノミ、ダニ、マダニ、草の種、擦り傷、虫刺されに注意します。
耳が垂れているため、耳の中の蒸れや汚れも確認します。猟犬系では、草むらに顔を入れてにおいを取ることがあるため、耳や目まわりのチェックも必要です。
シャンプーは、汚れやにおい、皮膚状態に合わせて行います。洗いすぎると皮膚が乾燥する場合があるため、必要に応じた頻度で行います。
被毛の手入れは比較的現実的ですが、野外活動後の確認は欠かせません。セグージョ・デッラッペンニーノは、被毛そのものの手間よりも、猟犬として外を歩いた後の体チェックが重要な犬種です。
寿命
セグージョ・デッラッペンニーノの寿命について、日本国内での大規模なデータはほとんどありません。中型の嗅覚猟犬として考えると、おおよそ12〜15年前後をひとつの目安として考えるのが現実的です。ただし、個体差、血統、飼育環境、運動量、医療管理によって変わります。
比較的軽快な中型犬であるため、体重管理と運動管理が適切であれば、長く活動的に暮らせる可能性があります。ただし、猟犬としての運動欲求を満たせない生活では、心身のストレスが問題になる場合があります。
健康管理では、耳、皮膚、関節、歯、体重、外傷に注意します。垂れ耳の犬では外耳炎に注意が必要です。草むらや山道を歩く場合は、皮膚の傷、マダニ、足先のけがも確認します。
また、セントハウンドでは、においを追って遠くへ行こうとする行動が大きなリスクになります。脱走や迷子、交通事故を防ぐことは、寿命にも直結します。呼び戻しが完全でない場所でのノーリードは避けるべきです。
シニア期には、若い頃と同じ距離を歩くのではなく、体調に合わせて散歩を調整します。ただし、完全に運動をやめると筋力が落ちやすくなります。におい嗅ぎを中心に、無理のない散歩を続けることが大切です。
セグージョ・デッラッペンニーノは、体が極端に重い犬ではありませんが、活動的な猟犬としての管理が必要です。長く健康に暮らすには、適度な運動、体重管理、耳と皮膚の確認、安全なリード管理が重要になります。
セグージョ・デッラッペンニーノの基本情報整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 犬種名 | セグージョ・デッラッペンニーノ |
| 英名 | Appennine Hound、Italian Hare-hunting Dog |
| 別名 | アペニン・ハウンド、アペニン・セントハウンド |
| 原産国 | イタリア |
| 分類 | 中型の嗅覚猟犬、セントハウンド |
| FCI分類 | グループ6、犬種番号375、暫定公認犬種 |
| 主な用途 | ウサギ猟、嗅覚猟 |
| 体高の目安 | オス約44〜50cm、メス約42〜48cm |
| 体重の目安 | おおよそ10〜18kg前後 |
| 被毛 | スムースタイプとラフタイプがある |
| 性質の傾向 | 嗅覚が鋭い、活動的、探索欲求が強い、独立心がある |
| 寿命の目安 | おおよそ12〜15年前後。個体差がある |
| 日本での飼育事情 | 非常に珍しく、一般流通はほぼない |
| 飼育上の前提 | 運動、におい嗅ぎ、呼び戻し、脱走対策、吠え対策が必要 |
- セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリア原産の中型嗅覚猟犬です。
- アペニン・ハウンドとも呼ばれますが、アフガン・ハウンドとはまったく別犬種です。
- 主にウサギ猟に使われてきたセントハウンドです。
- スムースタイプとラフタイプの被毛があります。
- 家庭で飼う場合は、におい追い、運動量、呼び戻し、脱走対策を重視する必要があります。
第2章|セグージョ・デッラッペンニーノの性格

セグージョ・デッラッペンニーノの性格は、嗅覚猟犬らしく、活発で好奇心が強く、においを追うことに強い集中力を見せるタイプです。家族に対しては親しみやすく、穏やかな面を見せることもありますが、猟犬としての独立心や探索欲求を持つため、常に飼い主の横で指示を待つ犬ではありません。家庭犬として飼う場合は、においを嗅ぐ時間、十分な散歩、安全なリード管理、呼び戻し、吠えへの対応が重要になります。見た目は中型で扱いやすそうでも、性格はしっかり実猟犬寄りです。
基本的な気質
セグージョ・デッラッペンニーノは、明るく活動的で、嗅覚を使うことに強い意欲を持つ犬種です。ウサギ猟に使われてきた背景があるため、地面のにおい、草むら、山道、動物の気配に強く反応する可能性があります。
家庭内では、落ち着いた環境で家族と過ごすこともできますが、根本的には外で動き、においを確認し、探索する欲求を持つ犬です。室内で静かに過ごすだけの愛玩犬とは考えない方がよいでしょう。
セントハウンドらしく、一度においを取り始めると集中力が高まります。飼い主の声が耳に入りにくくなる場面も考えられます。これはわがままというより、猟犬としての本能です。家庭で飼う場合は、リード管理と呼び戻しの練習が欠かせません。
人に対しては、極端に攻撃的な犬種ではなく、家族には親しみやすく接する可能性があります。ただし、性格には個体差があり、猟犬としての独立心が強い個体では、過度にべったり甘えるよりも、自分の興味を持って動く傾向が見られるでしょう。
他のセグージョ系と同じく、声を使う可能性もあります。猟犬は、獲物のにおいや動きを見つけた時に声で知らせる役割を持つことがあります。そのため、吠えや鳴き声が出やすい個体もいると考えるべきです。
家庭犬として安定させるには、運動と休息のバランスが重要です。十分に歩き、においを嗅ぎ、頭を使った後は、室内で静かに休む習慣を作ります。運動不足や退屈が続くと、吠え、落ち着きのなさ、脱走欲求、物をかじる行動につながる場合があります。
セグージョ・デッラッペンニーノは、飼い主と一緒に活動することを楽しめる犬です。しかし、飼い主に完全に依存する犬ではなく、猟犬らしい自立性もあります。しつけでは、強く押さえつけるよりも、犬の本能を理解しながら、家庭生活に合うルールを作ることが大切です。
自立心/依存傾向
セグージョ・デッラッペンニーノには、猟犬としての自立心があります。獲物のにおいを追い、状況を判断しながら動く犬として発展してきたため、常に飼い主の顔だけを見て指示を待つ犬ではありません。
特に外では、自立心が強く出やすいです。散歩中に気になるにおいを見つけると、飼い主よりもにおいを優先しようとする場合があります。これはセントハウンドとして自然な行動ですが、家庭犬としては安全管理が必要です。
一方で、家族への愛着も育ちます。日常的に散歩や遊び、トレーニングを通じて信頼関係を築けば、家族と一緒に行動することを楽しむ犬になります。ただし、依存して常に抱っこや密着を求めるタイプとは限りません。
留守番については、個体差があります。運動と刺激が足りていれば落ち着いて過ごせる可能性がありますが、退屈が強いと吠えや破壊につながることがあります。特に若い犬では、留守番前に十分な散歩やにおい嗅ぎの時間を取ることが大切です。
自立心を良い方向に育てるには、自由と管理のバランスが必要です。においを嗅ぐ時間は十分に与えながらも、呼ばれたら戻る、リードの範囲で歩く、危険な場所へ行かないというルールを教えます。
忠誠心・人との距離感
セグージョ・デッラッペンニーノは、家族との関係を築ける犬種です。猟犬として人と協力してきた背景があるため、飼い主との共同作業を楽しむ素質があります。
ただし、その忠誠心は、常に飼い主の足元で待機するような形ではなく、一緒に外へ出て、においを追い、活動する中で育つものと考えると分かりやすいです。行動を共にすることで信頼が深まります。
知らない人への反応は個体差があります。極端な番犬タイプではありませんが、初対面の人に対して慎重になる個体もいます。子犬期からさまざまな人や環境に慣らしておくことで、過剰な警戒を防ぎやすくなります。
家庭内では、家族と穏やかに過ごすことができますが、運動不足の状態では落ち着きにくくなる場合があります。室内での穏やかさは、外で十分に欲求を満たしていることが前提になりやすい犬種です。
吠えやすさ・警戒心
セグージョ・デッラッペンニーノは、吠えに注意が必要な犬種です。嗅覚猟犬は、獲物の気配や動きを声で知らせることがあります。そのため、におい、動物、物音、他犬、外の刺激に反応して吠える可能性があります。
吠えは、警戒だけでなく、興奮、要求、退屈、探索欲求の高まりでも出る場合があります。散歩不足や刺激不足が続くと、家庭内で声が出やすくなることも考えられます。
住宅密集地では、吠え声が問題になる可能性があります。特に、窓から外が見える場所で通行人や犬に反応する環境、庭で長時間外を見張る環境は注意が必要です。
吠え対策では、単に叱るのではなく、原因を見ます。運動不足なら散歩と探索を増やす、外部刺激に反応するなら見える環境を調整する、要求吠えなら落ち着いた行動を褒める、といった対応が必要です。
完全に吠えない犬を目指すより、吠えた後に飼い主の合図で切り替えられる犬に育てることが現実的です。
他犬・子どもとの相性
セグージョ・デッラッペンニーノは、他犬と協調できる可能性がある犬種です。猟犬は複数頭で活動することもあるため、適切に社会化されていれば他犬と暮らせる可能性があります。
ただし、相性は個体差があります。猟欲や興奮が強い個体では、遊びが激しくなったり、においを追って周囲への意識が薄くなったりする場合があります。他犬と接する時は、相手犬の性格やサイズをよく見る必要があります。
子どもとの相性は、接し方によります。中型犬として力はあるため、走り回る子どもに興奮したり、遊びが強くなったりすることがあります。小さな子どもと犬だけにするのは避け、大人が管理することが大切です。
家族の子どもとは、ルールを守れば楽しく暮らせる可能性があります。ただし、犬が休んでいる時に触らない、食事中に近づかない、耳や尾を引っ張らないといった基本ルールを教える必要があります。
猫や小動物との同居は慎重に考えます。ウサギ猟に関わる犬種であるため、小鳥、ハムスター、ウサギなどへの反応には注意が必要です。猫との同居も、子犬期から慣れているか、個体の反応を見る必要があります。
セグージョ・デッラッペンニーノの性格傾向
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本気質 | 活発、好奇心が強い、嗅覚を使うことを好む |
| 家族への態度 | 家族と関係を築けるが、過度な依存型ではない |
| 自立心 | 猟犬らしく強め。においを追うと集中しやすい |
| 依存傾向 | 低〜中程度。活動を通じて信頼関係を築くタイプ |
| 忠誠心 | 飼い主と一緒に活動する中で深まりやすい |
| 吠えやすさ | 獲物の気配、外部刺激、退屈で声が出る可能性がある |
| 警戒心 | 個体差があるが、極端な番犬型ではない |
| 他犬との相性 | 社会化次第で可能性はあるが、興奮管理が必要 |
| 子どもとの相性 | ルールを守れば可能性はあるが、大人の管理が必要 |
| 小動物との相性 | 猟犬としての本能があるため慎重な管理が必要 |
- セグージョ・デッラッペンニーノは、嗅覚を使って活動することを好む猟犬です。
- においを追うと集中しやすいため、リード管理と呼び戻しが重要です。
- 吠えや声が出る可能性があり、住宅地では配慮が必要です。
- 家族とは関係を築けますが、過度な依存型の犬ではありません。
- 小動物への反応には注意が必要です。
第3章|セグージョ・デッラッペンニーノの飼いやすさ・向いている家庭

セグージョ・デッラッペンニーノは、中型で見た目も素朴な犬種ですが、飼いやすさを体格だけで判断するべきではありません。実猟を背景に持つ嗅覚猟犬であり、毎日の運動、におい嗅ぎ、探索、リード管理が必要です。家庭犬として暮らすことは可能でも、散歩時間が少ない家庭、脱走対策が甘い家庭、吠えに厳しい住宅環境では難しさが出やすい犬種です。犬と一緒に歩くことや、自然の中で活動することを楽しめる家庭に向いています。
飼いやすい点
セグージョ・デッラッペンニーノの飼いやすい点は、体格が中型であることです。大型犬ほどの圧迫感はなく、食費や医療費も超大型犬ほど高くなりにくいでしょう。
被毛の手入れも、比較的現実的です。スムースタイプであれば短毛管理が中心で、ラフタイプでも長毛犬のような大掛かりなトリミングは基本的に必要ありません。
性格面では、家族と関係を築き、一緒に活動できる犬です。散歩や探索、トレーニングを楽しめる人には、よい相棒になり得ます。
極端な番犬犬種ではないため、適切に社会化すれば、家庭犬として落ち着いて暮らせる可能性もあります。ただし、これは十分な運動と経験があることが前提です。
また、自然の中を歩くことが好きな人、山道や広い公園で犬と一緒に活動したい人には、魅力のある犬種です。においを嗅ぎながら歩く時間を大切にできる家庭に向いています。
注意点
最大の注意点は、におい追いと脱走リスクです。セントハウンドは、気になるにおいを見つけると強い集中力で追い始めることがあります。呼び戻しが不十分な状態でノーリードにすると、戻ってこない危険があります。
運動量も必要です。短い排泄散歩だけでは不足しやすく、退屈すると吠え、落ち着きのなさ、物をかじる行動につながる場合があります。
吠えにも注意が必要です。猟犬として声を使う可能性があるため、住宅密集地や集合住宅では問題になる場合があります。
小動物への反応も大きな注意点です。ウサギ猟に関わる犬種なので、鳥、猫、ウサギ、ハムスターなどに反応する可能性があります。
日本では非常に珍しいため、情報やサポートが少ない点も注意です。病気、しつけ、繁殖、性格傾向について、国内で相談できる相手が限られる可能性があります。
向いている家庭
セグージョ・デッラッペンニーノに向いているのは、毎日しっかり散歩できる家庭です。距離だけでなく、においを嗅ぐ時間や探索する時間を大切にできる人に向いています。
自然環境にアクセスしやすい家庭にも向いています。安全に歩ける広い公園、山道、河川敷などがあると、欲求を満たしやすいでしょう。
リード管理と脱走対策を徹底できる家庭にも向いています。玄関、庭、車の乗り降り、散歩中のリード管理を甘くしないことが重要です。
犬と一緒に活動することが好きな人にも向いています。単に室内で眺める犬ではなく、一緒に歩き、環境を経験し、トレーニングを続ける犬です。
また、吠えや猟欲について理解し、早めに管理できる家庭が望ましいです。
向いていない可能性がある家庭
セグージョ・デッラッペンニーノは、散歩時間を十分に取れない家庭には向きにくいです。運動不足や嗅覚刺激の不足は、行動問題につながる可能性があります。
完全に静かな犬を求める家庭にも向きません。セントハウンドとして、声が出る可能性があります。
ノーリードで自由に遊ばせたい家庭にも向きません。呼び戻しが十分でない状態では、においを追って遠くへ行く危険があります。
小動物を飼っている家庭も慎重に考える必要があります。特にウサギや小鳥、ハムスターなどとは生活空間を分ける前提で考えた方が安全です。
また、珍しい犬種をコレクション感覚で迎えたい人にも向きません。実猟犬としての本能を理解し、運動と管理に時間をかけられる人向けです。
初心者適性
セグージョ・デッラッペンニーノは、初心者でも絶対に無理という犬種ではありませんが、簡単な初心者向け犬種とは言いにくいです。理由は、におい追い、猟欲、脱走リスク、吠え、運動量があるためです。
初心者に向いている可能性があるのは、犬のしつけを学ぶ意欲があり、毎日の散歩を十分に確保できる人です。特に、リード管理と呼び戻しの重要性を理解できることが条件になります。
初心者が迎える場合は、子犬期から社会化、リード歩行、呼び戻し、吠えの切り替え、留守番練習を丁寧に行う必要があります。
総合的には、中級者寄りの猟犬です。体格は中型でも、猟犬としての本能を軽く見ない方がよい犬種です。
セグージョ・デッラッペンニーノに向く家庭と注意点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 飼いやすい点 | 中型で、被毛管理は比較的現実的 |
| 大きな注意点 | におい追い、脱走、吠え、運動量、小動物への反応 |
| 向いている家庭 | 毎日しっかり散歩し、探索欲求を満たせる家庭 |
| 向いていない家庭 | 散歩時間が少ない家庭、ノーリード管理をしたい家庭 |
| 初心者適性 | 中程度からやや低め。学ぶ姿勢が必要 |
| 人を選ぶか | 猟犬気質を理解できるかで人を選ぶ |
| 住環境 | 安全な散歩環境、脱走対策、吠えへの配慮が必要 |
| 管理の前提 | リード管理、呼び戻し、運動、におい嗅ぎ、社会化が重要 |
- セグージョ・デッラッペンニーノは、中型でも本格的な嗅覚猟犬です。
- 毎日の散歩とにおい嗅ぎの時間が必要です。
- 脱走対策とリード管理は非常に重要です。
- 吠えや声が出る可能性があるため、住宅環境を選びます。
- 初心者が迎える場合は、猟犬気質を学ぶ姿勢が必要です。
第4章|セグージョ・デッラッペンニーノの飼い方と日常ケア

セグージョ・デッラッペンニーノの日常ケアでは、運動、におい嗅ぎ、リード管理、耳の確認、皮膚と足先のチェックが重要です。被毛の手入れは比較的現実的ですが、猟犬として外を歩く時間が多くなるほど、草の種、マダニ、擦り傷、耳の汚れには注意が必要です。家庭犬として安定させるには、ただ走らせるのではなく、嗅覚を使わせ、落ち着いて歩き、十分に満足して休める生活リズムを作ることが大切です。
運動量と散歩
セグージョ・デッラッペンニーノには、毎日の散歩が必要です。中型犬だから短い散歩でよいという犬種ではありません。嗅覚猟犬として、歩きながらにおいを確認する時間が重要になります。
散歩では、距離だけでなく、においを嗅ぐ時間を確保します。急いで歩かせるだけでは、セントハウンドとしての欲求が満たされにくいです。安全な場所で、リードを使いながら探索させる時間を作るとよいでしょう。
ロングリードを使った探索も向いています。ただし、場所選びと管理が重要です。道路沿いや人の多い場所では危険です。安全な広場や管理された環境で使います。
ノーリードは慎重に考えるべきです。においを追って遠くへ行くリスクがあるため、呼び戻しが十分でない場所では避ける方が安全です。
運動量としては、日々の散歩に加えて、週に何度か長めの散歩や自然の中を歩く時間を作れると理想的です。山道や草地を歩く場合は、マダニや草の種への注意が必要です。
本能行動への配慮
セグージョ・デッラッペンニーノには、獲物のにおいを追う本能があります。これは犬種の中心的な性質です。家庭で飼う場合、この本能を否定するのではなく、安全に満たす方法を考える必要があります。
フード探し、ノーズワーク、かくれんぼ、においを使った遊びは非常に向いています。単純なボール遊びよりも、嗅覚を使う遊びの方が満足しやすい個体もいるでしょう。
小動物への反応には注意します。ウサギ猟に関わる犬種なので、鳥、猫、ウサギ、ハムスターなどに興味を示す可能性があります。散歩中に追わせる経験を積ませると、反応が強くなる場合があります。
拾い食いにも注意が必要です。地面のにおいをよく取る犬では、落ちているものに気づきやすくなります。離す、交換する、口に入れる前に止める練習が役立ちます。
本能行動への配慮とは、自由に追わせることではありません。安全な範囲で嗅覚欲求を満たし、危険な場面では飼い主の合図で止まれるようにすることです。
被毛ケア/トリミング
セグージョ・デッラッペンニーノの被毛には、スムースタイプとラフタイプがあります。どちらも長毛犬のような大掛かりなトリミングは基本的に必要ありません。
スムースタイプでは、ラバーブラシや柔らかいブラシで抜け毛を取り、皮膚の状態を確認します。短毛でも抜け毛はあります。
ラフタイプでは、粗めの被毛に汚れや草の種が絡む場合があります。散歩後に足先、腹部、胸、耳まわり、尾まわりを確認します。
シャンプーは、汚れやにおい、皮膚状態に合わせて行います。野外活動が多い犬では汚れやすいですが、洗いすぎると皮膚が乾燥する場合があります。
耳は垂れ耳なので、蒸れや汚れに注意します。耳をかく、頭を振る、においが強い場合は、外耳炎の可能性も考えます。
爪と肉球の確認も重要です。山道や草地を歩く場合、爪の割れ、肉球の傷、草の種の刺さり込みに注意します。
食事管理と体重
セグージョ・デッラッペンニーノは、軽快に動ける体型を維持したい犬種です。太りすぎると、猟犬らしい動きが鈍くなり、関節への負担も増えます。
食事量は、年齢、体重、活動量に合わせて調整します。運動量が多い時期と少ない時期で必要量が変わるため、体型を見ながら調整します。
おやつの与えすぎにも注意します。トレーニングにおやつを使う場合は、一日の総量を考えて食事量を調整します。
体型確認では、肋骨が軽く触れるか、腰のくびれがあるか、筋肉が落ちていないかを見ます。猟犬は細身に見えることがありますが、痩せすぎと引き締まった体型は違います。
シニア期には運動量が落ちるため、若い頃と同じ食事量では太ることがあります。体重の変化に合わせて調整します。
留守番と生活リズム
セグージョ・デッラッペンニーノは、運動と刺激が足りていれば留守番できる可能性があります。ただし、退屈や運動不足があると、吠え、破壊、落ち着きのなさにつながる場合があります。
留守番前には、散歩やにおい嗅ぎの時間を取り、心身を満たしておくとよいでしょう。単に走らせるより、嗅覚を使わせる方が落ち着きやすい場合があります。
留守中は、外を見張り続けない環境を作ります。通行人や他犬が見える窓際では、吠えが出やすくなる可能性があります。
クレートやベッドで休む練習も有効です。外で活動した後に、室内では静かに休む流れを作ります。
生活リズムは、散歩、食事、休息、遊び、ケアをある程度安定させると落ち着きやすくなります。活動的な犬ほど、オンとオフの切り替えを教えることが重要です。
セグージョ・デッラッペンニーノの日常ケア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 散歩 | 毎日必要。距離だけでなく、におい嗅ぎの時間が重要 |
| 運動の質 | ロングリード探索、自然散歩、ノーズワークが向く |
| 本能行動 | におい追い、小動物への反応、拾い食いに注意 |
| 被毛ケア | スムースとラフがあり、タイプに応じて手入れする |
| 耳の管理 | 垂れ耳のため、蒸れや汚れを確認する |
| 食事管理 | 軽快な体型を維持し、肥満を避ける |
| 留守番 | 運動不足だと吠えや破壊につながる場合がある |
| 脱走対策 | におい追いによる飛び出しや迷子に注意 |
| 生活環境 | 外を見張りすぎない休息場所があるとよい |
- セグージョ・デッラッペンニーノには、毎日の散歩とにおい嗅ぎが必要です。
- ノーズワークやフード探しは、嗅覚猟犬としての欲求を満たすのに向いています。
- ノーリード管理は脱走や迷子のリスクがあるため慎重に考えるべきです。
- 垂れ耳のため、耳の汚れや外耳炎に注意します。
- 野外活動後は、足先、腹部、耳、皮膚を確認することが大切です。
第5章|セグージョ・デッラッペンニーノがかかりやすい病気

セグージョ・デッラッペンニーノは、日本では非常に珍しい犬種であり、国内で犬種特有の病気データはほとんどありません。そのため、中型の嗅覚猟犬として、耳、皮膚、関節、歯、体重管理、外傷、寄生虫対策を中心に考えるのが現実的です。特に垂れ耳による外耳炎、野外活動でのマダニや草の種、におい追いによる脱走や事故には注意が必要です。健康管理では、病気だけでなく、猟犬らしい行動によるリスクも含めて見る必要があります。
代表的な疾患
セグージョ・デッラッペンニーノで注意したい代表的な健康問題としては、外耳炎、皮膚トラブル、マダニなどの寄生虫、関節の負担、歯周病、外傷、胃腸トラブルなどが挙げられます。
垂れ耳の犬では、耳の中が蒸れやすく、外耳炎が起こることがあります。耳をかく、頭を振る、耳のにおいが強い、赤みがある場合は確認が必要です。
皮膚トラブルは、草むらや山道を歩く機会が多い犬で注意します。虫刺され、擦り傷、草の種、アレルギー性のかゆみなどが出る可能性があります。
マダニ対策も重要です。猟犬系の犬は自然の中を歩く機会が増えやすいため、ノミ・ダニ・マダニ予防を継続する必要があります。
関節については、中型犬として過度な肥満や滑る床に注意します。猟犬として走る力はありますが、家庭で太ってしまうと膝や腰に負担がかかります。
歯周病も軽視できません。若い頃から歯磨きに慣らし、口臭や歯石を確認します。
体質的に注意したい点
セグージョ・デッラッペンニーノで注意したい体質的な点は、活動性と嗅覚欲求の強さです。病気とは別に、においを追って遠くへ行く、道路に飛び出す、草むらに入り込むといった行動リスクがあります。
体は比較的軽快ですが、運動不足になると太りやすくなる場合があります。猟犬らしい体型を維持するには、日常的な散歩と体重管理が必要です。
垂れ耳は、耳の管理が必要です。特に湿度の高い時期や、川辺・草地を歩いた後には耳を確認します。
野外活動後の足先チェックも重要です。草の種が足指の間に入り込む、肉球を傷める、爪が割れることがあります。
また、拾い食いにも注意します。においを取る力が強いため、地面の食べ物や動物の糞に興味を持つ場合があります。胃腸トラブルや中毒を防ぐためにも、散歩中の管理が必要です。
遺伝性疾患
セグージョ・デッラッペンニーノは、国際的にも公認が新しい犬種であり、日本国内での情報も限られています。そのため、遺伝性疾患について断定的に語るのは避けるべきです。
迎える場合は、親犬の健康状態、耳、皮膚、関節、歯、性格、猟欲、繁殖方針を確認することが重要です。海外から迎える場合は、血統書や登録情報、健康検査、親犬の写真や動画を確認できると安心です。
猟犬として繁殖されている場合、実猟性能は重視されても、家庭犬としての暮らしやすさとは違う基準で選ばれている可能性があります。迎える目的に合った繁殖元を選ぶ必要があります。
健康面だけでなく、気質も重要です。極端に臆病、過剰に吠える、呼び戻しが難しすぎる、猟欲が非常に強い個体では、家庭飼育が難しくなる場合があります。
迎えた後は、定期健診を継続し、体重、耳、皮膚、歯、関節、便、食欲、歩き方を確認します。
歯・皮膚・関節など
歯のケアは、セグージョ・デッラッペンニーノでも大切です。若い頃から歯磨きに慣らし、歯石や口臭を予防します。
皮膚については、野外活動後に確認します。赤み、湿疹、虫刺され、擦り傷、脱毛、フケがないか見ます。ラフタイプでは、毛の中に草の種や小さな枝が入り込む場合があります。
関節については、滑る床と肥満に注意します。日常的に動ける犬ですが、家庭で体重が増えると負担が大きくなります。
耳は特に重要です。垂れ耳の犬では、耳の中が湿りやすい場合があります。耳掃除をしすぎるのもよくありませんが、定期的な確認は必要です。
シニア期には、運動量を調整しながら筋力を維持します。におい嗅ぎ中心の散歩は、年齢を重ねても続けやすい活動です。
セグージョ・デッラッペンニーノの健康管理
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 耳 | 垂れ耳のため、外耳炎や蒸れに注意 |
| 皮膚 | 草むら、虫刺され、擦り傷、湿疹を確認する |
| 寄生虫 | ノミ、ダニ、マダニ対策を継続する |
| 関節 | 肥満、滑る床、過度な負担に注意 |
| 歯 | 歯石、口臭、歯周病を予防する |
| 足先 | 草の種、爪の割れ、肉球の傷を確認する |
| 胃腸 | 拾い食い、腐敗物、動物の糞に注意 |
| 体重 | 軽快な猟犬体型を維持する |
| 事故 | におい追いによる脱走、交通事故に注意 |
- セグージョ・デッラッペンニーノは、垂れ耳のため外耳炎に注意が必要です。
- 野外活動では、マダニ、草の種、擦り傷に注意します。
- におい追いによる脱走や交通事故は大きなリスクです。
- 体重管理を行い、軽快に動ける体型を維持することが大切です。
- 健康管理では、病気だけでなく猟犬としての行動リスクも見る必要があります。
第6章|セグージョ・デッラッペンニーノの子犬期の育て方

セグージョ・デッラッペンニーノの子犬期では、社会化、リード歩行、呼び戻し、におい追いの管理、吠えの切り替え、耳や足先のケア慣れが重要です。子犬の頃からにおいへの興味が強く出る可能性があり、自由に追わせる経験を積みすぎると、成犬後に呼び戻しや散歩管理が難しくなる場合があります。猟犬としての本能を抑え込むのではなく、安全な範囲で満たしながら、飼い主と協力できる犬に育てることが大切です。
社会化の考え方
セグージョ・デッラッペンニーノの子犬期では、社会化が非常に重要です。社会化とは、多くの人や犬に無理やり会わせることではありません。将来の生活で出会う刺激に、無理なく慣らし、落ち着いて対応できる力を育てることです。
人、犬、車、自転車、子どもの声、動物病院、爪切り、耳掃除、足拭き、ブラッシング、車移動などに少しずつ慣らします。
特に重要なのは、外のにおいや動物への反応を管理することです。鳥、猫、小動物、草むら、山道などに対して、過剰に突進しないように経験を積ませます。
他犬との社会化では、追いかけ遊びが強くなりすぎないようにします。落ち着いた犬と一緒に歩く経験も重要です。
人への社会化では、知らない人がいても落ち着いていられることを目指します。無理に触らせるより、安心して通過できる経験を重視します。
しつけの方向性
セグージョ・デッラッペンニーノのしつけでは、呼び戻し、リード歩行、待つ、離す、静かにする、ベッドで休む練習を早めに行います。
特に呼び戻しは重要です。においを追う犬では、飼い主の声よりにおいを優先する場面があります。室内や静かな場所から練習し、少しずつ刺激のある場所へ広げます。
リード歩行では、においに向かって突進しない練習をします。引っ張れば行けると覚えると、散歩が難しくなります。
離す練習も重要です。拾い食いや、気になるものを口に入れた時に安全に対応できるようにします。無理に取り上げるより、交換で教える方がよいでしょう。
吠えの切り替えも教えます。外の音や動物、他犬に反応して吠えた時に、飼い主の合図で静かにできるように練習します。
問題行動への向き合い方
子犬期に起こりやすい問題行動として、におい追い、引っ張り、拾い食い、吠え、甘噛み、物をかじる、脱走しようとする行動があります。
におい追いは犬種本来の行動ですが、自由に追わせすぎると管理が難しくなります。リードの範囲で嗅ぐ、呼ばれたら戻る、危険な場所へ行かないことを教えます。
引っ張りは早めに管理します。中型犬でも、においに向かって強く引くと散歩が大変になります。リードが張ったら止まる、飼い主のそばで歩けたら進むといったルールを作ります。
拾い食いは、嗅覚犬で特に注意したい問題です。落ちているものを見つける力が高いため、離す、交換する、拾わせない練習が必要です。
吠えは、興奮、要求、外部刺激で出る可能性があります。叱るだけではなく、運動不足や刺激の多すぎる環境を見直します。
脱走対策も子犬期から必要です。玄関、庭、車の乗り降りで、勝手に飛び出さない練習をします。
運動と知的刺激
子犬期には、適度な運動と知的刺激が必要です。ただし、成長期に長時間の走り込みや過度なジャンプをさせる必要はありません。
短時間の散歩、におい嗅ぎ、フード探し、簡単なトレーニングを組み合わせます。特にフード探しやノーズワークは、嗅覚猟犬に向いています。
遊びでは、単に体を疲れさせるより、鼻を使わせることを重視します。においを嗅いで探す活動は、精神的な満足につながります。
外では、刺激の少ない場所から始めます。いきなり動物の多い場所や交通量の多い場所へ連れて行くと、興奮や不安が強くなる場合があります。
遊びの後には、休む練習も必要です。活動的な犬ほど、オンとオフの切り替えを教えることが大切です。
自立心の育て方
セグージョ・デッラッペンニーノには猟犬としての自立心があります。子犬期から自由にさせすぎると、成犬後に飼い主の指示よりにおいを優先しやすくなる場合があります。
自立心を否定するのではなく、飼い主と協力できる犬に育てることが重要です。においを嗅ぐ自由を与えながらも、呼ばれたら戻る、危険な場所へ行かない、落ち着いて休む力を育てます。
クレートやベッドで休む練習も有効です。外で活動した後、室内では静かに休む習慣を作ります。
留守番練習は短時間から始めます。運動とにおい嗅ぎで満足させた後、落ち着ける場所で休ませます。
自立心を育てることは、放任ではありません。猟犬では、自由と安全管理のバランスが非常に重要です。
セグージョ・デッラッペンニーノの子犬期育成
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社会化 | 人、犬、音、環境、ケアに無理なく慣らす |
| 呼び戻し | におい追いがあるため最重要 |
| リード歩行 | においに向かって突進しない練習が必要 |
| 吠え対策 | 吠えた後に切り替える練習を行う |
| 拾い食い対策 | 離す、交換する、口に入れる前に止める練習 |
| 運動 | 成長期は無理を避け、におい嗅ぎ中心に質を高める |
| 知的刺激 | フード探し、ノーズワーク、簡単な指示練習が向く |
| 脱走対策 | 玄関、庭、車の乗り降りで飛び出しを防ぐ |
| 自立心 | 放任ではなく、飼い主と協力できる力を育てる |
- セグージョ・デッラッペンニーノは、子犬期から呼び戻しを重視する必要があります。
- におい追いを完全に止めるのではなく、安全な範囲で満たすことが大切です。
- 拾い食いと脱走対策は早めに教えるべきです。
- ノーズワークやフード探しは、嗅覚猟犬としての欲求を満たす方法になります。
- 飼い主の合図で戻り、休める力を育てることが重要です。
第7章|セグージョ・デッラッペンニーノの費用目安

セグージョ・デッラッペンニーノは、日本では非常に珍しい犬種であり、迎え入れ費用は読みづらい犬種です。国内流通はほぼ期待しにくく、海外から迎える場合は、犬の価格だけでなく、輸送費、検疫、書類、健康確認、登録関連費用が必要になる可能性があります。体格は中型で、超大型犬ほどの維持費にはなりにくい一方、運動用品、脱走対策、ノミ・ダニ対策、耳や皮膚のケア、トレーニング費用は考えておく必要があります。
初期費用
セグージョ・デッラッペンニーノの初期費用は、国内で出会えるか、海外から迎えるかによって大きく変わります。日本国内で一般的に流通している犬種ではないため、通常のペットショップで見かける可能性はほぼありません。
海外から迎える場合は、犬の価格に加えて、輸送費、検疫関連費用、マイクロチップ、ワクチン、健康証明書、血統書、書類手続き、代行手数料などが必要になる可能性があります。
初期用品としては、クレート、ベッド、食器、首輪、ハーネス、通常リード、ロングリード、ブラシ、シャンプー用品、歯磨き用品、耳ケア用品、爪切り、知育玩具などが必要です。
この犬種では、特にリード用品と脱走対策が重要です。におい追いが強い犬では、ハーネスや首輪のサイズが合っていないと、抜けて逃げる危険があります。
庭がある場合は、フェンスや門扉の確認も必要です。中型犬だからと油断せず、においを追って外へ出ないように管理します。
迎えた直後には、健康診断、混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、便検査などの医療費も必要です。
年間維持費
年間維持費は、中型犬として見積もるとよいでしょう。食費、医療費、予防費、ケア用品、トレーニング費用、ノミ・ダニ対策、移動費などが中心になります。
食費は大型犬ほど高くなりにくいですが、活動量が多い犬では、質と量のバランスが重要です。運動量に合わせて食事量を調整します。
医療費では、狂犬病予防接種、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、健康診断が基本です。自然の中を歩く機会が多い犬では、マダニ対策は特に重要です。
被毛ケア費は、長毛犬ほど高くなりにくいでしょう。ただし、ラフタイプでは汚れや草の種の確認が必要です。サロンに依頼する場合は、中型犬料金になります。
耳のケア用品や、足先のケア用品も必要になる場合があります。垂れ耳の犬では、耳の確認を習慣にした方がよいです。
トレーニング費用も見込むと安心です。呼び戻し、リード歩行、吠え、拾い食い、脱走対策について、専門家に相談する可能性があります。
費用面の注意点
セグージョ・デッラッペンニーノの費用面で注意したいのは、購入費よりも導入費と管理用品です。海外から迎える場合、犬の価格以外の費用が大きくなる可能性があります。
また、脱走対策に費用がかかる場合があります。安全なハーネス、ロングリード、フェンス、門扉、車移動用クレートなどを整える必要があります。
野外活動が多くなる場合は、ノミ・ダニ対策、マダニ除去用品、足先ケア、レインウェア、車移動費なども考えます。
吠えや呼び戻し、リード管理に不安がある場合は、トレーナー費用も現実的に見込んだ方がよいでしょう。
珍しい犬種だからという理由だけで迎えると、情報不足や相談先不足に困る可能性があります。費用だけでなく、サポート体制も考える必要があります。
セグージョ・デッラッペンニーノの費用目安
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 犬の迎え入れ費用 | 国内流通がほぼなく、海外導入では高額になる可能性がある |
| 初期用品 | クレート、ハーネス、通常リード、ロングリード、耳ケア用品が必要 |
| 環境整備 | フェンス、門扉、脱走防止、車移動用クレートが重要 |
| 初期医療 | 健康診断、ワクチン、予防薬、マイクロチップ確認など |
| 食費 | 中型犬として、活動量に応じた食費が必要 |
| 予防医療 | 狂犬病、混合ワクチン、フィラリア、ノミ・ダニ対策 |
| 被毛ケア費 | 長毛犬ほど高くはないが、タイプに応じたケアが必要 |
| 耳・足先ケア | 垂れ耳、草の種、肉球、爪の管理が必要 |
| トレーニング | 呼び戻し、リード歩行、吠え、拾い食い対策で相談費用がかかる場合がある |
| 野外活動費 | 移動費、予防薬、ケア用品が増える場合がある |
- セグージョ・デッラッペンニーノは、日本では費用相場を読みづらい希少犬種です。
- 海外から迎える場合、輸送費や検疫関連費用が大きくなる可能性があります。
- 中型犬ですが、脱走対策やリード用品にはしっかり費用をかける必要があります。
- 自然の中を歩くなら、ノミ・ダニ・マダニ対策が重要です。
- 呼び戻しや吠えに不安がある場合は、トレーニング費用も見込むべきです。
まとめ|セグージョ・デッラッペンニーノを迎える前に知っておきたいこと
セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリア原産の中型嗅覚猟犬です。アペニン・ハウンドとも呼ばれ、主にウサギ猟に使われてきたセントハウンドです。アフガン・ハウンドやイタリアン・グレーハウンドとはまったく別の犬種で、視覚ではなくにおいを追う猟犬として理解する必要があります。
この犬種に向いている人は、犬と毎日しっかり歩ける人です。単に距離を歩くだけでなく、においを嗅ぎ、探索し、自然の中で活動する時間を用意できる家庭に向いています。
また、リード管理と脱走対策を徹底できる人にも向いています。セグージョ・デッラッペンニーノは、気になるにおいを見つけると強く集中する可能性があります。呼び戻しが不十分な状態でノーリードにするのは危険です。
一方で、向いていない人も明確です。散歩時間を取れない人、静かな愛玩犬を求める人、ノーリードで自由に遊ばせたい人、小動物と同じ空間で自由に暮らせる犬を求める人には向きにくい犬種です。
現実的な総評として、セグージョ・デッラッペンニーノは「珍しいイタリア犬」ではなく、「実猟を背景に持つ中型セントハウンド」です。体格は日本でも扱いやすそうに見えますが、におい追い、探索欲求、吠え、脱走リスクを考えると、決して簡単な犬種ではありません。
健康面では、耳、皮膚、足先、寄生虫、関節、体重管理に注意します。特に垂れ耳のため外耳炎に注意し、野外活動後にはマダニ、草の種、擦り傷を確認する必要があります。
被毛はスムースタイプとラフタイプがあります。どちらも大掛かりなトリミング犬種ではありませんが、ラフタイプでは草の種や汚れが絡む場合があります。外を歩いた後の体チェックが重要です。
子犬期には、呼び戻し、リード歩行、拾い食い対策、脱走対策、吠えの切り替えを丁寧に教える必要があります。においを追う本能を否定するのではなく、安全な範囲で満たしながら、飼い主と協力できる犬に育てることが大切です。
費用面では、犬そのものの価格よりも、海外導入費、輸送、検疫、リード用品、脱走対策、予防医療、トレーニング費用が重要になります。日本では非常に珍しい犬種のため、相談先や情報が限られる可能性もあります。
ただし、犬種特性を理解できる家庭にとっては、セグージョ・デッラッペンニーノは非常に魅力的な犬です。嗅覚を使って歩く姿、自然の中で生き生きする様子、家族と行動を共にする楽しさは、嗅覚猟犬ならではの魅力です。
セグージョ・デッラッペンニーノを迎える前には、毎日の運動とにおい嗅ぎを続けられるか、脱走対策を徹底できるか、呼び戻しとリード管理に向き合えるか、吠えや小動物への反応を理解できるかを冷静に確認する必要があります。その条件を満たせるなら、セグージョ・デッラッペンニーノは、イタリアの山岳猟犬らしい実用性と素朴な魅力を持つ、非常に個性的なパートナーになってくれるでしょう。

