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グレインフリーとグルテンフリーの違いは?ペットフード選びで失敗しないための完全ガイド

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最近では、犬の健康を第一に考えたドッグフードが増えています。

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードもそのひとつで、アレルギーや消化の負担軽減、皮膚や被毛のトラブル対策として選ばれることが多くなっています。

しかし、

グレインフリーとグルテンフリーはどう違うんだろう…。

どちらが自分の愛犬に合っているのかなぁ…。

と迷う飼い主も多いでしょう。ここでは、それぞれの特徴や違い、犬の体質やライフスタイルに合ったフード選びについて、わかりやすく解説します。

犬の健康は「フード選び」で決まる。本当に安全なドッグフードを見直すべき理由【2025年最新版】

目次

グレインフリー・グルテンフリーとは?ドッグフードでの違いを解説

グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードとは

グレインフリーとは、穀物を一切使わずに作られたドッグフードを指します。

ここでいう穀物は、小麦やトウモロコシ、米、大麦、オーツ麦などを含みます。主原料には肉や魚、イモ類や豆類が使われているため、犬が本来持っている食性に近い栄養バランスを目指すことができます。

また、穀物に対してアレルギーや消化の弱さを持つ犬や、皮膚や被毛にトラブルがある場合にも選ばれることが多いドッグフードです。

  • 穀物は使わず、肉や魚、豆類、イモ類などを主原料とする
  • 食物アレルギーや消化が気になる犬にも対応できる
  • 食材の内容や製法にこだわった製品が多い

グルテンフリー(グルテン不使用)のドッグフードとは

グルテンフリーは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質「グルテン」を含まないドッグフードのことです。

グルテンはパンや麺類のもちもち感の元になる成分として知られていますが、一部の犬はこのグルテンに過敏に反応することがあります。

グルテンフリーのドッグフードは、小麦・大麦・ライ麦を避けつつも、米やトウモロコシ、オートミールなどグルテンを含まない穀物は使用される場合があります。小麦アレルギーやグルテンに過敏な体質の犬に向いているフードです。

  • 小麦・大麦・ライ麦など、グルテンを含む穀物は使わない
  • 米やトウモロコシなど、グルテンを含まない穀物は使われる場合がある
  • 小麦アレルギーやグルテン不耐性の犬にも与えやすい

グレインフリーとグルテンフリーの違い

この2つのドッグフードには、使用する原材料に明確な違いがあります。

スクロールできます
種類使用しない原材料使用されることがある原材料
グレインフリーすべての穀物(小麦、米、トウモロコシなど)肉・魚・イモ・豆など
グルテンフリー小麦・大麦・ライ麦などのグルテン含有穀物米、トウモロコシ、オーツ麦など

グレインフリーは、すべての穀物を使わずに仕上げられているのが特徴です。一方、グルテンフリーはグルテンだけを除去し、グルテンを含まない穀物は使用できるため、比較的幅広い食材を利用できます。

愛犬の体質やアレルギーの有無、日常の健康状態を考慮し、それぞれのフードの特徴を理解して選ぶことが大切です。

なぜグレインフリー・グルテンフリーのドッグフードが選ばれるのか

アレルギーへの配慮

近年、犬の食物アレルギーが増加傾向にあります。

特に穀物に含まれるたんぱく質がアレルギー反応の原因となることがあり、皮膚のかゆみや湿疹、消化不良といった症状が現れる場合があります。

そのため、穀物を一切使わないグレインフリーや、小麦・大麦などのグルテンを含む穀物を避けたグルテンフリーのドッグフードが、多くの飼い主から支持されています。

消化へのやさしさ

犬は本来、肉食動物に近い消化器官を持っています。

そのため、肉や魚を中心としたフードは消化しやすく、腸への負担を軽減しやすい傾向があります。

グレインフリーのドッグフードは、消化しにくい穀物を避け、動物性たんぱく質や野菜、豆類をバランスよく使用している点が特長です。

皮膚や被毛の健康維持

食事の内容は、犬の皮膚や被毛の状態にも大きく影響します。

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードに切り替えることで、アレルギー症状が改善され、かゆみやフケが減少したり、被毛にツヤが出たりする例も報告されています。

健康意識の高まり

ペットも家族の一員として健康的な生活を送りたいという意識が広がる中で、原材料や添加物にこだわったフードを選ぶ飼い主が増えています。

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは、成分や製法にも配慮されていることが多く、健康的な食生活を目指す家庭で選ばれています。

グレインフリー・グルテンフリーのドッグフードを与えるメリット

アレルギー症状の予防や緩和が期待できる

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは、穀物やグルテンに対してアレルギーや過敏な反応を示す犬にとって、症状の予防や緩和に役立つことがあります。

食物アレルギーによる皮膚のかゆみ、発疹、消化不良、下痢や嘔吐などのトラブルを抱えている犬にとって、アレルゲンとなる原材料を避けることで体調の改善が期待できます。

消化吸収をサポート

犬の消化器官は穀物を大量に消化するのが得意とは言えません。

肉や魚を中心としたグレインフリーのフードは、消化吸収の負担が少なく、体に必要な栄養素を効率よく摂取しやすい構成になっています。お腹が弱い犬や、便が緩くなりがちな犬にも安心して与えやすい特徴があります。

皮膚や被毛の状態向上

アレルギーや消化不良が改善されると、皮膚や被毛の状態も安定しやすくなります。

かゆみや赤み、フケの減少だけでなく、被毛がなめらかでツヤのある健康的な見た目になるケースも多く見られます。こうした変化は、フードの原材料や栄養バランスが影響しています。

無添加・高品質な原材料へのこだわり

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは、原材料や製法にこだわった商品が多いのも特徴です。

人工添加物や保存料、不要な副産物を極力使わず、良質なたんぱく源や野菜・豆類をバランスよく配合することで、犬の健康維持をサポートします。

健康管理や体質改善へのきっかけ

食事の見直しは、犬の健康管理や体質改善の第一歩です。

グレインフリーやグルテンフリーのフードを取り入れることで、体調の変化やアレルギー症状の有無を見極めやすくなり、より適した食生活を選ぶきっかけになります。

グレインフリー・グルテンフリーのドッグフードを選ぶ際の注意点とデメリット

栄養バランスが偏るリスク

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは、穀物を避けることで特定の栄養素が不足する可能性があります。例えば、穀物に含まれる食物繊維やビタミン、ミネラルは、腸内環境の維持や健康な代謝活動に役立ちます。フードを選ぶ際は、栄養バランスに偏りがないか、主原料や副原料の構成をしっかり確認することが大切です。

価格が高くなりやすい

良質な肉や魚、野菜や豆類を主原料とするため、グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは一般的なドッグフードに比べて価格が高くなる傾向があります。継続的に与えることを考えると、コスト面で負担を感じることもあります。品質と価格のバランスを見極め、自分の家庭環境に合ったフード選びを心がけましょう。

すべての犬に必要とは限らない

グレインフリーやグルテンフリーのフードは、アレルギーや消化不良を持つ犬には有効ですが、健康な犬には必ずしも必要とは限りません。むしろ、過度な制限は栄養バランスを崩す原因になることもあります。愛犬の体質や健康状態を考慮し、獣医師と相談した上でフードを選ぶことが重要です。

穀物=悪ではない

最近は「穀物は犬に悪い」といったイメージが広まっていますが、すべての犬にとって穀物が有害というわけではありません。適切に処理された穀物は、良質なエネルギー源や食物繊維として役立つこともあります。フードの成分表をよく見て、愛犬の健康状態に合った選択を心がけてください。

表示や広告に惑わされない

「グレインフリー」「グルテンフリー」と表示されていても、すべての製品が高品質とは限りません。パッケージや広告だけで判断せず、実際の原材料や成分分析値を確認することが大切です。信頼できるメーカーや、第三者機関による評価・認証を参考にするのも一つの方法です。

グレインフリー・グルテンフリーのドッグフードが適している犬・そうでない犬

グレインフリー・グルテンフリーが適している犬

食物アレルギーのある犬

小麦やトウモロコシ、大麦などの穀物にアレルギー反応を示す犬には、グレインフリーやグルテンフリーのフードが選択肢となります。

皮膚のかゆみや赤み、脱毛、消化不良などが頻繁に起こる場合、フードの見直しによって症状が改善することもあります。

消化器系が弱い犬

もともとお腹が弱い犬や、軟便・下痢をしやすい犬には、消化しやすい原材料を中心に作られたフードが向いています。

穀物が消化の負担となっているケースでは、穀物を使わないフードが体調管理に役立つ場合があります。

皮膚や被毛にトラブルがある犬

原因不明のかゆみやフケ、被毛のパサつきなどが見られる場合、アレルゲンとなる穀物を除去した食事が有効なこともあります。

フードを切り替えることで、健康状態が安定する犬も少なくありません。

アレルギー体質の犬種や高齢犬

特定の犬種(フレンチブルドッグ、柴犬、ラブラドールレトリバーなど)は食物アレルギーが起こりやすい傾向があります。

また、年齢を重ねることで消化機能が低下したシニア犬にも、グレインフリーやグルテンフリーのフードが適する場合があります。

必ずしも必要ではない犬

健康に問題がない犬

明確なアレルギーや消化不良がない犬にとっては、穀物入りのフードも十分な栄養源となります。無理にグレインフリーやグルテンフリーに切り替える必要はありません。

獣医師の診断を受けていない場合

症状が出ていない犬や、安易な自己判断でフードを切り替えるのは避けましょう。

アレルギーの原因はさまざまであり、必ずしも穀物が問題とは限りません。気になる症状がある場合は、まず獣医師に相談することが大切です。

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは、アレルギーや消化不良、皮膚トラブルがある犬にとって大きな助けになることがあります。

しかし、すべての犬にとって必要不可欠なものではなく、健康状態や体質に合わせて適切なフードを選ぶことが最も大切です。

グレインフリー・グルテンフリーのドッグフードを選ぶ際のポイント

原材料表の確認

パッケージに「グレインフリー」「グルテンフリー」と記載されていても、実際にどの原材料が使われているかを必ず確認しましょう。穀物の代わりに使用されているイモ類や豆類、肉や魚の種類と含有量、副原料として使われている油脂や添加物などもチェックし、全体のバランスを見極めることが大切です。

愛犬の体質や年齢、ライフステージに合わせる

子犬・成犬・シニア犬では、必要とされる栄養バランスが異なります。また、アレルギーや消化不良、皮膚のトラブルなど、愛犬の体質や持病も考慮しながら選ぶことが重要です。体調や生活環境に合わせた適切なドッグフードを選ぶよう心がけましょう。

少量から試して反応を見る

いきなりフードを全て切り替えるのではなく、少量ずつ与えて愛犬の様子を観察しましょう。便の状態や毛艶、皮膚の状態などに変化がないかを確認し、体調が安定していることを確認してから本格的に切り替えるのがおすすめです。

信頼できるメーカーやブランドを選ぶ

ドッグフードは品質管理や原材料の調達体制がしっかりしているメーカーを選ぶことが大切です。実績があり、第三者機関の検査や認証を受けているブランドであれば、より安心して与えることができます。口コミや専門家の評価も参考にしましょう。

必要に応じて獣医師に相談する

フード選びに迷った時や、アレルギーや消化トラブルなどが疑われる場合は、自己判断せずに獣医師に相談しましょう。専門家の意見を取り入れることで、より安全で適切なフード選びができます。

おすすめのグレインフリー・グルテンフリー ドッグフード

ここでは、市販されているグレインフリー・グルテンフリーのドッグフードの中から、主な特徴や原材料、飼い主の評判なども交えていくつか紹介します。

オリジン オリジナル(グレインフリー)

  • 特徴
    • カナダ発の高タンパク・低炭水化物設計。全原材料の85%以上が肉・魚・卵などの動物性たんぱく質で、穀物は一切使用されていません。
  • 主原料
    • 新鮮鶏肉、七面鳥肉、天然魚、全卵、野菜・果物など
  • おすすめポイント
    • 動物性タンパク質が豊富で消化しやすい。食いつきがよく、毛並みや体調の改善を感じるという口コミも多いです。

アランズナチュラルドッグフード

  • 特徴
    • HDP(高消化性たんぱく質)書こうのラム肉使用。自然素材で安心安全。完全無添加グレインフリー。
  • 主原料
    • ラム、サツマイモ、豊富な大豆類、全卵、野菜・ビール酵母など
  • おすすめポイント
    • 食いつきがよく、脂質源に鶏脂肪やサーモンオイルではなく、主原料と同じラムのオイルを配合なのでアレルギー対策にも◎

カナガン ドッグフード(グレインフリー)

  1. 特徴
    • イギリス産のプレミアムドッグフード。穀物不使用で、消化しやすいチキンやサツマイモを中心に配合。
  2. 主原料
    • チキン生肉、乾燥チキン、サツマイモ、エンドウ豆
  3. おすすめポイント
    • 日本でも人気。穀物アレルギーが心配な犬に適し、便や毛並みの変化を実感したという声が多いです。

馬肉自然づくり(グルテンフリー)※大麦・はと麦は使用

  • 特徴
    • 馬肉を主原料とし、小麦不使用で仕上げた国産ドッグフード。低脂肪・高タンパクの馬肉はアレルギー対策だけでなく、肥満が気になる犬にも適しています。
  • 主原料
    • 馬肉、鶏レバー、黒米、さつまいも、にんじん、昆布
  • おすすめポイント
    • アレルギーが気になる犬や、ダイエット中の犬にもおすすめ。独自製法で素材のうまみを引き出し、食いつきの良さと体調管理のしやすさが評価されています。

このこのごはん(グルテンフリー)※大麦・はと麦は使用

  • 特徴
    • 国産・無添加にこだわったドッグフードで、小麦を一切使用していません。鶏肉・鹿肉・まぐろなど複数の動物性たんぱく質をバランスよく配合し、野菜も国産原料を使用しています。
  • 主原料
    • 鶏肉、鹿肉、まぐろ、さつまいも、かぼちゃ
  • おすすめポイント
    • アレルギーのリスクを抑えたい方や、国産・無添加を重視する飼い主に適しています。小型犬にも食べやすい粒形状で、香りや食いつきの良さも評判です。

※上記は2025年時点での主な製品例です。原材料や成分は各製品で変更されることがあるため、購入時には必ず最新の情報を確認してください。

グレインフリー・グルテンフリー ドッグフードに関するよくある質問(FAQ)

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードに切り替えるとアレルギーは必ず改善しますか?

アレルギーの原因が穀物やグルテンであった場合、症状の改善が見込めることがあります。

しかし、すべてのアレルギーに効果があるわけではなく、他の原材料や環境要因が影響しているケースも多いです。

症状が続く場合は、自己判断せず獣医師に相談することが重要です。

健康な犬でもグレインフリーやグルテンフリーを与えて良いですか?

健康な犬に必ずしも必要というわけではありませんが、特定の体質や目的に合わせて選ぶのは問題ありません。

ただし、栄養バランスやコスト、犬の好みなども考慮して選ぶことが大切です。過度な制限が必要ない場合は、従来のフードでも十分な栄養を摂取できます。

グレインフリーとグルテンフリー、どちらがより良いのでしょうか?

どちらが良いかは犬の体質や健康状態によって異なります。

すべての穀物を避ける必要がある場合はグレインフリー、グルテンのみを避けたい場合はグルテンフリーを選択するのが基本です。

迷った場合は、獣医師やペットフード専門家に相談するのがおすすめです。

ドッグフードの切り替え方法を教えてください

急な切り替えは犬の消化器に負担がかかることがあります。

現在のフードに少しずつ新しいフードを混ぜながら、1週間〜10日ほどかけて徐々に切り替えていくのが理想的です。便の状態や体調を見ながら進めてください。

手作りでグレインフリー・グルテンフリーの食事を作れますか?

可能ですが、栄養バランスを取るのが難しいため注意が必要です。

特に犬に必要なビタミンやミネラルが不足しないよう、専門家のレシピや獣医師のアドバイスを参考にすることをおすすめします。市販フードと手作りを組み合わせて使う家庭も増えています。

まとめ:穀物が入っているから「悪」というわけではない

グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードは、犬の食物アレルギーや消化不良、皮膚トラブルに悩む飼い主にとって、重要な選択肢のひとつです。

穀物やグルテンを避けることで、体質に合った食事を見つけやすくなる反面、全ての犬に必要なわけではなく、健康な犬の場合は従来のドッグフードでも十分な栄養が得られる場合もあります。

愛犬の体質や健康状態を見極めながら、原材料や成分表示をよく確認し、信頼できるメーカーや専門家の意見を参考にすることが大切です。また、フードの切り替えは慎重に行い、体調の変化に注意しながら進めましょう。

いちばん大切なのは、愛犬にとって本当に合う食事を選び、健康で長く一緒に過ごせる毎日を目指すことです。

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この記事を書いた人

子供の頃から動物が大好きです!今は保護犬チワワの「とてち」とマンチカン「こいけ」、保護猫の「こまつ」と生活しています。トリマーをしながら栄養士の資格も取得しようと奮闘中です。

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