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犬のヨダレがヌルヌルするのはなぜ?人間との違い・原因・対策まで徹底解説

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愛犬のご飯入れを洗っていて、

何かヌルヌルしてる…?

ベタベタしてお皿を洗ってもヌメリが取れない…。

と感じたことはありませんか?実はこの“ぬるぬるヨダレ”、犬にとってはごく普通の生理現象である一方で、健康上のサインを含んでいることもあります。

犬の唾液ってどうしてこんなに粘つくの?

人間と何が違うの?

放っておいても大丈夫?

こうした疑問にしっかり答えるため、本記事では犬のヨダレのヌルヌルの理由や、病気との関連性、掃除のコツまで徹底解説します。

目次

犬のヨダレがヌルヌルしているのはなぜ?

ムチンが主成分のため粘り気が強い

犬の唾液は、「ムチン」と呼ばれる粘性たんぱく質を多く含んでいます。

ムチンは食べ物の飲み込みをスムーズにしたり、口の中の粘膜を保護する重要な働きをします。

人間にもムチンはありますが、犬の場合はその含有量が高いため、結果として唾液全体がぬるぬる・ねばねばした質感になりやすいのです。

消化酵素アミラーゼが少ないことも一因

人間の唾液にはアミラーゼ(でんぷん分解酵素)が豊富に含まれており、唾液がさらさらしている傾向にあります。
しかし犬はアミラーゼをほとんど持たないため、唾液に含まれる水分が少なく、粘度が高くなります。

このアミラーゼの少なさとムチンの多さのバランスが、犬の唾液を独特のヌルヌルした質感にしているのです。

犬は汗をかけない=唾液で体温調節

犬は人間のように全身から汗をかくことができません。その代わりに、舌を出してハァハァと呼吸する(パンティング)ことで体温を調整します。

このとき、唾液が大量に分泌されますが、水分が蒸発しやすく、ムチンなどの粘性成分だけが残り、よりヌルヌルになることもあります。

人間と犬の唾液の違いとは?【比較表】

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項目人間
主な成分ムチンが多いアミラーゼが多い
粘度高く粘つくサラサラしている
消化作用弱い強い(でんぷん分解)
分泌の目的潤滑・体温調節・口腔保護消化・潤滑
匂いやや強めほぼ無臭
掃除のしやすさヌルヌルが残りやすい比較的落ちやすい

「洗剤でも落ちない…」犬のご飯入れがヌルヌルになる理由と対策

ヌルヌルの原因はムチン+乾燥

ご飯の後に器を洗うと、「油でもついているのか?」と思うほどヌルヌルしていることがあります。この原因は、犬の唾液に含まれるムチンが器の表面に残り、乾燥することでこびりつきが強くなるためです。

とくにプラスチック製の器は表面に微細な凹凸が多く、ヌルヌルが入り込んで洗っても完全に落としづらくなるのです。

ヌルヌルを落とす掃除のコツ

  • ぬるま湯で10〜15分浸け置き
  • 重曹+食器用洗剤を使う
  • 酵素系クリーナーでたんぱく質分解
  • ステンレス製・セラミック製の器に変更
  • 毎食後にすぐ洗うことでこびりつきを防ぐ

犬のヌルヌルヨダレが増えるときの主な原因

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原因分類内容特徴
生理的要因食事・興奮・暑さ一時的で健康に問題なし
環境要因緊張・ストレス・車酔い外的刺激による反応
病的要因歯周病・中毒・内臓疾患長引く・他症状を伴う

よくあるシチュエーション

  • 食事中・おやつを見たときにヨダレが垂れる
  • 暑い日にハァハァと息をしながら唾液が増える
  • 動物病院や知らない場所で緊張してヨダレが出る

これらは一過性の生理現象であり、基本的には問題ありません。

注意が必要なヌルヌル唾液の変化とは?

以下のような場合、口腔内や全身の異常が疑われます

  • 明らかに粘つきが強く量が多い
  • ヨダレが泡立っている・糸を引く
  • よだれとともに強い臭いがする
  • 食欲不振・元気消失・吐き気を伴う

これらは「ただのヌルヌル」ではなく、病気のサインの可能性があるため早めに動物病院での診察を検討しましょう。

ヌルヌル唾液が関係する病気と症状一覧

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病名代表症状ヌルヌルとの関係
歯周病口臭・歯のグラつき・出血炎症による唾液の質変化
口内炎痛み・よだれ・食欲不振粘膜刺激で唾液が過剰分泌
唾液腺炎顎や顔の腫れ唾液分泌の異常でヌルヌルに
胃腸炎嘔吐・下痢・食欲低下嘔吐前にヨダレが増加
肝疾患元気消失・尿の色変化毒素排出がうまくいかずヨダレに異常
中毒震え・吐き気・泡状のよだれ突然の異常分泌・強い粘性あり

家庭でのチェックリストとケアポイント

毎日の観察ポイント

  • いつもと比べてヨダレが多いか?
  • 粘度や色に変化があるか?
  • 匂いがきつくなっていないか?
  • 食欲や元気に異変はないか?

おすすめのケア用品

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用途製品例特徴
デンタルケア歯磨きガム・歯ブラシ歯垢・歯石を予防し唾液の質を改善
器の掃除重曹・クエン酸スプレームチン汚れを落とすのに効果的
唾液吸収よだれ拭きタオル寝床や床のベタつき予防に役立つ

動物病院での診断と処置内容

主な検査

  • 視診・口腔内検査(歯石・潰瘍・腫れの有無)
  • 血液検査(肝臓・腎臓・感染症チェック)
  • 画像診断(エコー・レントゲン)
  • 必要に応じて口腔スケーリング(麻酔下処置)

よくある質問(FAQ)

ヌルヌル唾液が多い犬種はいますか?

セントバーナード、バセットハウンド、ブルドッグなどの口元が緩い犬種はヨダレが垂れやすく、ヌルヌルしやすいです。

水分不足が原因で粘度が上がることはありますか?

はい。脱水状態になると唾液中の水分が減り、ムチン濃度が上がって粘り気が増します。

ウェットフードはヌルヌル対策に有効ですか?

水分が多く飲み込みやすいため補助にはなりますが、歯石がつきやすくなるので口腔ケアと併用するのが望ましいです。

まとめ|犬のヌルヌルヨダレは“日常のヒント”と“健康のバロメーター”

犬のヨダレがヌルヌルしているのは、生理的にも正常なことが多い一方、変化や異常が現れたときは体調不良や病気のサインである可能性があります。

「最近、洗っても器のベタつきが落ちない」「いつもよりヨダレが多い」と感じたら、少し立ち止まって観察してみましょう。

日常の“ちょっとした違和感”が、大切な愛犬の健康を守る第一歩になります。正しい知識とケアで、ぬるぬる唾液とも上手に付き合っていきましょう。

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この記事を書いた人

子供の頃から動物が大好きです!今は保護犬チワワの「とてち」とマンチカン「こいけ」、保護猫の「こまつ」と生活しています。トリマーをしながら栄養士の資格も取得しようと奮闘中です。

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